CASE STUDIES

お客様事例
ウェブサイト制作(日本語・英語)

株式会社ダイセル 様

株式会社ダイセル 様

事例概要

経緯

新中長期戦略の重点事業領域を推進するために新設された「ライフサイエンスSBU」の国内プレゼンスを強化、また、ライフサイエンス分野における製品・サービスの海外認知を広めるべく、新しいウェブサイトを制作してくれる会社を探していた「株式会社ダイセル」様。ご紹介からコンペを経てインフォキュービック・ジャパンをパートナーとして選定していただいた。

対策

社内でプロジェクトチームを発足し、まずはダイセル様の要件と課題の整理を実施。担当者は医療関連ビジネスの理解を深めたうえで、中・長期計画なども踏まえたウェブサイト作成をご提案させていただいた。コロナ禍であったため、全工程をオンラインのみで完結することを想定し、常に担当者様と同じ方向を見てプロジェクトを進めるよう、柔軟な対応と密なコミュニケーションを心掛けた。

成果

新しいウェブサイトを公開後、アクセス数・ホワイトペーパーダウンロード数ともに2倍に増加。また、各事業領域のウェブサイトごとに分かれていた情報が整理されたことにより、社内での一体感の醸成にも繋がった。社内からは「かっこよくなった」と好評の声が届けられているほか、問い合わせフォーム経由でのリードジェネレーションも行われ、今後のマーケティング活動の活性化が期待される。

お客様の声

創業は1919年。グローバルに展開する化学品メーカー

株式会社ダイセル 様

弊社「株式会社ダイセル」は、1919年に創業し、当時の最先端素材であったセルロイドを生産する8つの会社が合弁して誕生した化学品メーカーです。現在では、セルロース化学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術として、化学製品、高機能材料、精密火工品システムなど化学の枠を超えて、さまざまな分野でグローバルに事業を展開しています。
具体的には機能性の高い素材を、モビリティ、エレクトロニクス、メディカル、コスメ・ヘルスケア、日用品、環境・エネルギーといった産業分野に供給しているほか、材料だけでなく、自動車エアバッグ用インフレータなどの組立加工なども行っています。

弊社では数年前から組織改編を実施してきました。これまでは、技術・製品別の事業単位で、製造、販売、研究開発を統括するカンパニー制を取り入れていましたが、対象とする市場やお客様のニーズに合わせた、ビジネスユニットを組織するSBU体制に移行したのです。このような組織改編の背景があった中で、医療・医薬関連の製品・サービスを統括しマネジメントする目的で「ライフサイエンスSBU」が設置されました。

私たちが所属する「ライフサイエンスSBU」では、製薬企業や大学、研究機関に対して、研究開発促進であったり、製造に貢献したりできるようなBtoB / BtoC製品を提供しています。中でも、光学異性体分割用のキラルカラムは、分離能が非常に高く世界でトップシェアを誇っています。その他、遺伝子導入/無針注射デバイス「アクトランザ™ ラボ」、GMP分析サービス、無細胞タンパク質合成キットなど、多岐にわたる製品やサービスを提供しています。

ライフサイエンスSBUの国内認知、製品の海外認知向上を目指して

株式会社ダイセル 様

今回のウェブサイト制作の目的は、大きく2つあります。1つは、新しく立ち上がった「ライフサイエンスSBU」の国内認知を広めること。そして、もう1つは、ライフサイエンスSBUで扱っている製品「医薬品用添加剤」と「VELOXTAR®(ベロクスター)」の海外認知を広めることです。

組織改編によって、もともとは技術・製品ごとに分かれていた事業部が統合されたことを広報する必要性を感じていましたし、弊社は化学メーカーのため、ライフサイエンス分野においては、まだ名前が知られていない状態でした。そのため、このプロジェクトによってライフサイエンス分野における国内での企業認知、海外での製品認知を広げていきたいと考えました。
ただ、各事業部が持っていた既存のウェブページだと私たちが行いたい情報発信ができず、ユーザーが知りたい最新情報も掲載できていませんでしたので、これを機に全体の一体感を高めようということで、今回のプロジェクトが立ち上がりました。

決め手は、グローバルサイト制作の実績と柔軟性な対応力

株式会社ダイセル 様

プロジェクトをスタートさせるにあたり、まずは展示会などに赴き10社ほど名刺をいただきました。その後、複数社と面談を実施し、具体的な提案を2~3社から受けました。そのほか、他部署やグループ会社から紹介いただいた企業がいくつかあり、そのうちの1社がインフォキュービック・ジャパンさんでした。

今回のプロジェクトでは、パートナーを選定するコンペを実施しました。コンペでは、まずはグローバルサイト制作の実績を重視しましたね。その上で、社内のシステム面の課題に、細かく対応してくださる柔軟性も必要としていました。
というのも、もともと弊社ではセキュリティ面で独自規制が強かった上に、社内システムが入れ替わるタイミングも重なり、ウェブサイトとMAツールがどう連動するのかなど、確認や検証を繰り返しながら、プロジェクトを進めていく必要があったためです。そんな状況の中、弊社の希望を実現するために柔軟に対応してくださったのが、インフォキュービック・ジャパンさんでした。

インフォキュービック・ジャパンさんへはざっくりとした要望やイメージをお伝えしただけでしたが、初回提案の時点で、弊社の希望を整理した資料を用意してくださった上に、「製品ページを1つかませた方がいいですよ」などと、プラスアルファの提案をしてくださいました。具体的な提案はもちろんですが、足し算や掛け算をして返してくれたので、いいものが作れそうだと確信しました。また、ウェブサイト構築した後にどのような施策を実施していくべきかなど、ウェブサイトが完成した後のことについても話してくださっていたので、将来図がわかりやすかったですね。

最終的な決断では、価格がより安い1社とインフォキュービック・ジャパンさんで悩んでいましたが、決裁権のある上司から「結局本音では、どちらにした方がいいと思っている?」と質問を受けた際に、自然と「インフォキュービック・ジャパンさんだと思います」と答えていました。

オンラインで完結したプロジェクト。スピーディかつ柔軟な対応

株式会社ダイセル 様

今回のウェブサイト制作に取り組んだ時期は、ちょうどコロナ真っ盛りだったので、すべてをオンラインで進めていきましたが、コミュニケーションに不備はなく円滑なやり取りで完結することができました。
プロジェクト中に社内インフラの入れ替えが発生したため、社内各所との調整だけではなく社外ベンダーとの調整も発生しましたが、想定されるトラブルを事前に予測して助言いただけるなど、しっかりとコミュニケーションを取りながら進めていくことができました。何かあれば、営業担当や制作担当の方にすぐに相談できる環境でしたので、レスポンスを待っているということはほとんどありませんでした。

また、当初よりさまざまなご提案をいただいていましたが、「さらにこうしたい」という要望を加えても、迅速に応えていただけました。例えば、グローバルサイトに掲載する画像をいくつか提案してもらっていたのですが、海外のマーケティング担当者から「ファミリーの写真にしたらどう?」という意見が出ました。そういった海外担当者の声を受けた際に、インフォキュービック・ジャパンさんに相談すると、すぐに応えていただけました。現在公開しているグローバルページに掲載している写真の1つは、海外担当者の意見を取り入れたファミリー写真になっています。
ちなみに、「VELOXTAR(ベロクスター)」の製品ページのトップ写真は、社内で撮影した手の写真をインフォキュービック・ジャパンさんに加工していただき、ロゴも社内で作成したものを掲載しています。このキービジュアルはウェブサイト以外にも他の広告媒体やリーフレットなどにも転用させていただきました。

ウェブサイト公開後、問い合わせ件数・ホワイトペーパーのダウンロード数は2倍に

株式会社ダイセル 様

ウェブサイト公開後の反響は、問い合わせ件数・ホワイトペーパーのダウンロード数・アクセス数が、全て2倍くらいに増えています。加えて、今回制作したウェブサイトには、これまではなかった、お問い合わせフォームを活用した顧客情報収集機能があり、0が1になったことも大きな変化だったと思います。顧客情報の収集が可能になったことで、弊社に興味を持ってくれているお客様を可視化できましたし、その情報を営業活動に役立ててもらうことも実現しています。

定性面からいうと、コーポレートカラーを維持しつつ、私たち「ライフサイエンスSBU」のかっこよさを表現できたと思っています。ライフサイエンスSBUの中には、複数の事業があり、事業ごとに中心を担っている国が異なるうえ、全てのサービスがまとめられたページがありませんでした。そのような状態から今回の統合されたブランドサイト公開でしたので、「私たちは一緒なのだ」という一体感の醸成に繋がったかなと感じています。
また、これまでは全く接点がなかった海外部門と一緒に展示会に出展する際も、「今回展示するのはこの部門の人たちだよね」とわかりやすくなりましたし、海外の担当者ともコミュニケーションが取りやすくなった印象もあります。あとは、何より以前のウェブサイトと比較してもシンプルにかっこよくなりました。他部署の方からも「かっこいい!」と高評価をいただいています。

顧客情報を蓄積し、国内外のお客様に対する情報発信を行っていきたい

株式会社ダイセル 様

今後はウェブサイトを「情報発信ツール」として、より効果的に活用していきたいと思っています。国内認知拡大を目指すライフサイエンスSBUのウェブサイトでは、ニュースリリース機能を活用してコンスタントに新着情報を更新していき、検索順位をあげると同時に、新製品をウェブページで告知することで、PR力も向上させていきたいと考えています。
昨年のことですが、新しいグループ会社ができたというプレスリリースをした際にはアクセス数がかなり伸びており、確かな手ごたえを既に感じています。日本人が運営していることで、日本寄りのニュースになってしまうため、今後は海外グループ会社のウェブサイトからも情報収集をして、コンテンツ力を付けて行きたいですね。

海外認知拡大に向けては、まだ積極的な施策が打てていないのが実情です。ただ、私たちライフサイエンスSBUの強みは、グループ会社の拠点がアジア・アメリカ・ヨーロッパと海外各所にあり、各部署にマーケティング担当者がそれぞれで独自のオンラインマーケティング活動を実施していることです。そのメンバーとの連携を強化し、得られる情報を全社的に共有しながら、より良いマーケティング活動に繋げていきたいと考えています。
今回はホワイトペーパーからお客様情報を獲得する仕組みを導入したので、将来的な展望としてその仕組みを効果的に活用していき、海外のお客様情報を蓄積して、海外向けにもニュースレターなどの情報発信もできるのではないかと希望を持っています。

今後もインフォキュービック・ジャパンさんには、最新のマーケティングトレンドを共有していただきながら、今回のようなウェブページのデザインをそのままリーフレットに応用するといったような、横断的な戦略をご提案いただけたらとても心強いです。ウェブサイトだけではなく、ウェブ広告やSNS運用などを含めて、海外BtoBマーケティングを包括的にご支援していただけたらと思っています。