言語・文化ともに多様性あるアジアの国や地域に対して中長期的に最適なデジタル施策を提案していただいています。
富士通株式会社 様
事例概要
経緯
アジア10の国や地域において、2021年に立ち上げた新事業ブランド「Fujitsu Uvance」の認知を拡大させるため、LinkedInを活用した広告施策を模索していた「富士通株式会社」様。アジアにおける多言語SNSマーケティングの実績を多く持つことに加えて、富士通様の中長期のデジタルマーケティング施策を視野に入れたご提案をさせていただき、パートナーとして選んでいただいた。
対策
目指すは、アジア全体における「サステナブルな未来を作るDXパートナー=Fujitsu Uvance」という認知の拡大。インフォキュービック・ジャパンでは社内プロジェクトチームを編成し、富士通様が当初リクエストされていたLinkedInをはじめ、Taboola、PR News Wireなどでも広告配信を実施するなど、国ごとの特性を見極めた媒体を活用することで効果的な広告施策を目指した。デジタル広告担当やクリエイティブ担当が各分野で専門的な視点でのアドバイスを行うことで広告施策をサポート。また将来的に富士通様社内で広告運用ができるよう、運用フロー構築などをご支援させていただいている。
成果
「広告の成果をより高めていきたい」と考えていたものの、過去の運用データはすべて代理店が持っており、主体的に広告運用が行える体制にはなっていなかったという富士通様。インフォキュービック・ジャパンに広告出稿をご発注いただいてからは、「自社の広告アカウントを作って広告運用を行う」という、“広告運用の本来のあるべき姿”へとシフト。実際の広告運用はもちろんのこと、それ以外でも気軽にデジタルマーケティングに関する相談ができる“パートナー”としての関係を継続いただいている。
お客様の声
ITサービスで国内No.1、グローバルでも上位のシェアを占めるグローバル企業
私たち「富士通グループ」は、大規模かつ先進的なシステムを構築してきた高い技術力と豊富な実績によって、日本を含む世界の各地域で事業を展開し、グローバルなサービス体制を築いています。システムインテグレーションやコンサルティング、アウトソーシングサービス、クラウドサービスを中心としたソリューションサービス、スーパーコンピューターや汎用サーバ、いわゆるネットワーク製品などのシステムプラットフォームのご提供が主な事業内容となっています。その中でもITサービスで国内No.1、グローバルでも上位のシェアを占めています(各売り上げベース)。
また「富士通グループ」は、パーパスに「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」を掲げ、2019年からGRB(グローバルレスポンシブルビジネス)という枠組みでその実現に向けて取り組んでいます。2021年にはサステナブルな世界の実現に向けて新事業ブランド「Fujitsu Uvance」が始動しました。
私たちが所属する「グローバルマーケケティング本部 アジアマーケティング」では、アジアにある10の国や地域(中国、韓国、香港、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン)に向けたリージョナルマーケティングを行っています。
そしてこのアジアの対象地域全体に展開するマーケティング活動は主に3つの柱で行っており、「①ブランド認知理解の向上、②アジア地域の共通課題並びに解決方法をご提案するディマンドジェネレーション活動、③お客様の声を調査して改善活動を行っていくカスタマーエクスペリエンス向上活動」があります。
その中でも私たちのチームは、弊社のブランド認知理解の向上である「ブランディング」を担当しており、アジア地域での認知向上に向けたイベントの開催や、デジタルプロモーションを行っています。
アジア10の国や地域において” DXパートナー”としての明確な地位を築きたい
今回のプロジェクトを立ち上げたもともとの背景には、デジタルマーケティングの隆盛、アジアのデジタル化の波を受けて、デジタルマーケティングを強化したいという目標があったことと、2020年に広まったコロナによって対面でのイベントが実施できなくなり、デジタルの方向にマーケティング活動の舵を切る必要があったことが大きく影響しています。
それに加え、2021年に立ち上がった新事業「Fujitsu Uvance」をアジアで広めていくことで、お客様の「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を一緒に考えていく、 “DXパートナー”として明確な地位を築きたいとの想いがあったこと。さらに、今の弊社の事業ポートフォリオから「Fujitsu Uvance」を目指した事業ポートフォリオへと転換していく必要があったためです。
こうした動きの中で、さらなるアジア市場での認知向上を図るために、日本より活発に利用されているSNSを活用して、「Fujitsu Uvance」を広めていきたいと考えました。
「プロモーション全体を最適化」してくれる、それがパートナー選定最大の決め手
そこで、まずは「日本国内にある代理店で、アジアに強い」代理店を探すことに。その中で特に意識していたのが、「日本にベースを置きつつ、アジア多言語に対応してくれる」ということ。そして、「プロモーション全体を最適化するためにはどうすればいいか?を、一緒に考えてくれる代理店であること」でした。
インフォキュービック・ジャパンさんを知ったきっかけは他社からのご紹介からでした。「短期だけでなく、中・長期の提案もしてくれる、アジアに強い代理店はありませんか?」と聞いたところ、数社挙げてもらった中にインフォキュービック・ジャパンさんの名前があり、早速、ホームページを確認してみると、「BtoBの実績が豊富」で「アジア向けの施策にも強い」ことがよく分かりました。
そして、実際にコンペで提案いただいたところ、それほど弊社の詳しい情報を渡していなかったにも関わらず、カスタマージャーニーを考察してくださるなど、「短期的な施策だけでなく、中・長期を見据えた深みのある提案をしてくれた」と感じました。
「自社の利益よりも、課題解決を優先してくれる」
実際にプロジェクトがスタートしてみても、例えば「この国向けに、LinkedInで広告を出したい」と相談をすると、ただ私たちの要望を聞き入れるだけでなく、LinkedInの新機能を使ったプロモーションや、ターゲットとなる国や地域に合わせて他のメディアをご紹介いただくなど、“相談から生まれる提案”はとても助かっています。
加えて、長期的な目線を持ってデジタル施策全体が上手く回るように3年後、5年後を見据えた提案もいただきました。実はこれまで、代理店経由で海外向けに広告施策を実施していたものの、自社の広告アカウントは持っておらず、代理店のアカウントを利用して広告施策を行っていました。そのため、代理店との契約が終了した時点で、運用した間に蓄積されたデータが追えなくなってしまうという課題がありました。インフォキュービック・ジャパンさんからは、「富士通さんにデータが蓄積できる体制にシフトしていきましょう。」と自社の課題を明示いただき、各広告やアカウント管理体制のご提案や実際の運用フローの構築支援などをご協力いただいています。
実際、認識していたものの自社だけで取り組むには大きな課題であったため、一緒に取り組んでいただけたのは助かりました。「自社で広告運用ができる環境を整備する」ということは、他の代理店さんに乗り換えられてしまう可能性もあるにもかかわらず、「利益優先」ではなく、「課題解決を優先」で動いてくれていると感じました。
体制としても、営業、広告、クリエイティブの方たちが1つとなり、同じ目標に向かって“ワンチーム”の体制を整えてくださっていて、社外スタッフではあるけれど、“パートナー”としてデジタルマーケティングにおける相談が気軽にできる良好な関係を継続しています。
インフォキュービック・ジャパンさんは、「IT・DXという同じキーワードを掲げる同志」です
弊社の今後の海外向け戦略・施策の展望についてはっきりと言えるのは、「デジタルマーケティングを活用する流れは変わらない」ということです。これからお客様のDXパートナーとして、ひいては「社会のサステナビリティに貢献していく」という弊社のパーパスに向けて、着々と前へ進んでいきたいと思っています。
「富士通グループ」が展開している“アジア”は、他のリージョンと比べても文化や言葉の多様性を含んでいる地域です。そういった意味で、インフォキュービック・ジャパンさんには、国や地域ごとに異なる特性を考慮した提案を引き続きお願いしたいです。
また、弊社は常々「ITやDXを使って皆さんのパートナーになりたい」というパーパスを掲げていますが、インフォキュービック・ジャパンさんも同じキーワードを掲げる同志だと感じています。これからも、私たちがやりたいと思っていることを、「現状と環境とを照らし合わせて現実的な提案をくださる頼もしいパートナー」として、末永いお付き合いをお願いします。