CASE STUDIES

お客様事例
「ブランドメッセージ」の開発(日本語)、デジタル広告出稿(日本語)、LP制作(日本語)

高砂香料工業株式会社 様

高砂香料工業株式会社 様

事例概要

経緯

1920年の創業以来、グローバルに展開する日本の香料業界のリーディングカンパニーとして、最先端の研究と開発を続けてきた「高砂香料工業」様。最初にホームページを制作してから全体的なリニューアルを2回行ったものの、一般の方たちやステークホルダーに対して「安全に操業して安心な製品をお届けする」というメッセージが必ずしも明確に伝わっていなかったという。そこで今回、B2B製造業のデジタルマーケティングに強いインフォキュービック・ジャパンにお声がけいただき、高砂香料工業様独自のメッセージを最大限に打ち出したデジタル広告を行うこととなった。

対策

まずは社内でプロジェクト専属チームを発足し、「香料」業界についてじっくりと研究。その上で、高砂香料工業様を訪問し、または随時リモート会議を開催して、ビジュアル、デザイン、キャッチコピーを開発していった。またデジタル広告が初めてだというご担当者様の不安を解消するため、説明をしっかりと行い、熱意をもってご納得いただける仕上がりを目指しながらも、スピード感ある対応を心掛けた。

成果

時間をかけ、何度も改良・微調整を行うことで、ユーザーに「安心感」を与えるようなコンテンツを創出。デジタル広告を出したことで、従来と比較して指名検索による企業名の検索ボリュームが増加した。

お客様の声

創業精神にのっとって100有余年。「香料」に特化したグローバル企業

高砂香料工業株式会社 様

当社「高砂香料工業」は、日本初の合成香料製造会社として1920年に誕生以来、「技術立脚の精神に則り社会に貢献する」との創業精神を掲げ、100年以上にわたって香料技術の最先端の研究を続けてきました。「フレーバー」(食品用調合香料)、「フレグランス」(香粧品用調合香料)、香料素材である「アロマイングリディエンツ」、医薬品中間体などの「ファインケミカル」の製造・販売を主な事業内容として、28の国や地域に拠点を設けてグローバルに事業を展開しています。
中でも主力製品のひとつである「-メントール」は、2001年にノーベル化学賞を受賞した当社社外取締役の野依良治博士が開発した技術を活かしたもの。この世界初の不斉合成工業化技術による「-メントール」の製造に代表されるように、当社が誇る高い技術力によって製造されるさまざまなフレーバーやフレグランスは、一般消費者の生活に密着した多くの製品に役立てられています。

IR/広報室のミッションは「社内と社外の情報ギャップを埋めて企業価値の向上を目指すこと」

私たちIR/広報室の業務内容は、社外からの取材や問い合わせに対応すること、Webサイトの運営、投資家向けの情報発信、社内誌や周年誌の発行など多岐にわたります。お得意先を含めた社外向けには、香りや香料に関する幅広い情報を発信する技術情報誌「The TAKASAGO Times」も提供しています。また、日本の香道具や世界中から香水瓶などを収集し、社内の「高砂コレクション®」ギャラリーで展示したり美術館などの企画展に貸し出したりもしています。
私たちのミッションを端的に言うならば、「ステークホルダーに高砂香料という会社をアピールする」ことになります。これには、社外へのアピールだけでなく、社外の声を社内に届けることや、社内の各部門に偏在する情報や経営トップの想いなどを、きちんと社内に知らせていくことも含まれます。私たちIR/広報室が会社の活動内容や強みを社外に的確に伝え、当社の本当の姿を知って貰う。それが企業価値の向上につながっていくと考えています。

デジタルでのブランディングに強いことがパートナー選定の決め手!

高砂香料工業株式会社 様

今回、当社が「ブランドメッセージ」の開発とデジタル広告をインフォキュービック・ジャパンさんに発注したきっかけは、数年前に遡ります。具体的には当時、当社代表取締役社長である桝村聡が、「安全・安心への取り組みをより推進し、そのことをステークホルダーにしっかりと伝えたい」との思いを強く抱いたことが直接の背景にあります。
当社は、「技術立脚の精神に則り社会に貢献する」を創業精神として掲げ、また「香りで新しい価値を創造する」という企業理念を貫くとともに、「安全安心」を第一義とするような社風を持っています。こうした想いを社内外にわかりやすく伝えていきたいというのが、今回のプロジェクトを立ち上げるきっかけでした。
とは言え、当社のお客様は基本的に企業様ですので、2020年2月に「創業100周年」を記念した新聞広告を出したことがあるほかは、業界誌をのぞくとこれまで一般向けの広告にはあまり力を入れてきませんでした。さらにデジタル広告は、「将来的には対応していかなければ」とは考えていたものの、一度も出稿したことがなかったのです。

ところで、インフォキュービック・ジャパンさんを初めて知ったのは、マーケティング関連のセミナーでした。その後、今回のプロジェクトに先駆けてコーポレートウェブサイトのリニューアルを行った際に、パートナーを選定するコンペにご参加いただきました。その時は残念ながら別の会社に依頼することになってしまったものの、当時の担当者から「インフォキュービック・ジャパンさんは、製造業の海外デジタルマーケティングを多数手掛けてきた」という話を聞いていましたので、今回のプロジェクトが立ち上がった際に期待を込めてお声がけしました。
当社は1960年代から海外展開をしてきたこともあり、実は何年も前から「グローバルなデジタルマーケティングに強みがある会社さんとアライアンスを組みたい」という思いがありました。そこで、パートナーとなり得る候補会社をリスト化してあったのです。

「顔が見える」安心感。親身になってくれたので、何でも話せました

高砂香料工業株式会社 様

またインフォキュービック・ジャパンさんは、営業担当者の方やクリエイターの方など、対応してくれた方たち全員の人柄がとても魅力的でした。私たちはデジタル分野の経験値が少なかったので、最初は「パートナーとしてまともに相手にして貰えるのか?」という不安もありましたが、それは杞憂でした。
実は候補リストのメモには色々な項目の評価結果が記入されていて、インフォキュービック・ジャパンさんはブランディングとデジタル広告の評価はもちろんのこと、「親身になってくれそう」という項目の評価もとても高かったのです。専門性の高さもさることながら、パートナーシップも強みだと感じましたね。例えば、コロナ禍ですからリアルでの対面は多くはありませんでしたが、ビデオ会議などで打ち合わせをするたびにチームの方たちが参加してくださったので、「顔が見える仕事」ができました。それに加え、わかりやすい言葉で私たちの目線に合わせて説明してくれるので安心できました。

さらに今回のプロジェクトでは、ビジュアルの選定やコピーライティングに時間がかかり、何度も改良をお願いしたために長丁場になりましたが、嫌な顔ひとつせずに根気強く対応してくださったので、部署間の調整をする私たちとしても、とてもやりやすかったです。また制作中は「アイデアを形にする力」を目の当たりにして、とても驚きました。こちらはラフな案を出しただけだったのですが、それをあっという間に、かつ想像を超えるレベルで具現化してくれたので驚きました。社内で検討する中で残念ながら採用にはなりませんでしたが、クリエィティブ力にとても期待が持てましたね。何より、クリエイターの方たちの熱意が伝わってきて、私たちも勇気づけられ、励まされました。物理的な面はもちろんですが、心理的な面でも支えになってくれたことに感謝しています。また広告を実際に打ち始めてから出てきた疑問や質問にも、すぐに対応してくれました。
今ではデジタルマーケティングやDXのことで何かわからないことがあれば、すぐに「インフォキュービック・ジャパンさんに聞こう」という感じで、頼らせてもらっています。

香料でグローバルに勝負する日本企業として、デジタル施策を模索

高砂香料工業株式会社 様

今回のプロジェクトの進行にあたって最も重視したのは、社外に向けては「高砂香料工業は安全・安心に対して真剣に取り組んでいる」ことをきちんと伝えること、そして社内に向けては「常に安全な操業を心掛ける」ことを再認識して貰うことでした。その点では、目的に適うコンテンツに仕上げることができたと思います。
一言で「デジタル施策」と言っても範囲は広いですが、今回の経過を踏まえて今後も当社広報活動のデジタル化は加速していくだろうと感じています。海外に進出している日本発の「香料」会社はいくつかありますが、世界の幅広い地域に拠点を持つ会社は当社のほかにありません。そんな立ち位置ですから、日本を原点にした香料会社としてのブランディングを強化し、デジタル施策を活用してうまく発信していければと考えております。
また当社は研究開発型の会社ですが、近い将来はAIを使った研究開発や、遠隔操作による分析機器・実験機器の操作といった、研究開発の分野におけるデジタル化を見据えた経営をしていかなければならないでしょう。製造部門のデジタル化もさらに進んでいくはずです。デジタルによる情報発信は、そうした時代の流れに取り残されないための手段のひとつであると考え、効果的な活用を模索していかねばならないと感じています。

“水先案内人”のように、効果的なデジタル手法をご提案ください!

高砂香料工業株式会社 様

インフォキュービック・ジャパンさんは、一言でいうと「我々の知らない世界を教えてくれる会社」。当社がどちらかと言えば保守的な会社だからこそ、さながら“水先案内人”のように、「こうした方法もあるよ」「こんなリスクもあるけどこんなチャンスもあるよ」と教えてほしいと思っています。それは譬えるなら、化粧品や食品に付加価値をつけてくれる「香り」のような存在であり、私たちのやろうとしていることにデジタルで付加価値をつけて、より企業価値を高めてくれる存在でもあります。
そもそも「香料」というものは、なかなか表に出ることのない、黒子的な存在です。そんな裏方的なものに特化して研究開発・製造・販売を行っている当社の隠れた実力をお客様に知って貰うために、どのような形の広報や広告がふさわしいのか。デジタルマーケティングの専門家であるインフォキュービック・ジャパンさんには、ぜひその効果的な手法をご提案いただければと思います。
今後もインフォキュービック・ジャパンさんに色々な形でサポートしていただく中で、今まで通りレスポンスよく仕事をしてもらえたらいいなと願っております。
これからも、時代と時々のユーザーにあった最新の方法・手段をご紹介いただき、引き続きパートナーとしてよろしくお願いいたします。