創業70周年と長く続く会社だからこそ、次の10年、そして100年企業に向けてさらなる飛躍を遂げるために、その存在価値を今まで以上にグローバルに発信していきたい。インフォキュービック・ジャパンさんにはこれからも、新しい風を吹き込んでほしいですね。
株式会社タムロン 様
事例概要
経緯
2020年11月に創業70周年の節目を迎えられたタイミングで、経営理念・経営ビジョンを改定し、新たに世界共通のブランドスローガンを策定されたタムロン様。それとあわせて、新しくなったコーポレートメッセージをグローバルに発信し浸透させていくために、”会社の顔”とも言うべきコーポレートサイトの「トップページリニューアル」(日本語、英語)の実施に加え、新しい試みとなる「技術情報ページ」(日本語、英語)の作成を決定。海外デジタルマーケティングを一気通貫で提供する実績を多く持つことに加えて、タムロン様の中期経営計画を視野に入れたご提案をさせていただき、パートナーとして選んでいただいた。
対策
社内プロジェクトチームを編成後、まずはチーム内でタムロン様のビジネスの強みや特徴などを徹底的に勉強した上で、中・長期計画なども踏まえたページリニューアル案を作成・提案。プロジェクト開始後は、常に担当者様と同じ方向に進めるよう、スピード感を維持しつつも密なコミュニケーションを心掛けた。また社内に在籍する国際色豊かなスタッフが、プロジェクトの後方支援を行った。
成果
リニューアル後のトップページは、動画をメインに据えることで動きのあるものに仕上がっており、「社会に貢献する総合光学メーカーとしてのイメージがよく伝わる」と社内外を問わず評判は上々。一方の技術情報ページは、更新を始めてから数カ月で自然流入による問い合わせも獲得しており今後の活性化が期待されている。
お客様の声
“光学”を研究し続け、グローバルに展開する日本発のモノづくり企業
弊社タムロンは「レンズの元となる原器の製造」という長年にわたり培った優れた技術をはじめ、独自の先端技術により、あらゆる分野の光学製品を開発・製造から販売まで行う総合光学メーカーです。
日本に本社を置き青森工場をマザー工場と位置付ける、日本発のモノづくり企業です。また、中国の仏山に大規模工場を、ベトナムのハノイにも工場を持ち、アメリカ・ドイツ・フランス・中国・香港・インド・ロシアに販売拠点を置いてグローバルにビジネスを展開しています。
主力製品は「コンシューマー向けの一眼レフカメラ・ミラーレスカメラ用の交換レンズ」ですが、「デジタルカメラやビデオカメラのレンズユニット」のほか、最近では「医療用レンズ」や「自動運転の車に採用されている車載用レンズ」「ドローンに搭載する小型・軽量で高性能なレンズ」などの研究・開発から販売までも手掛けています。それらの中でも特に医療関係においては「硬性内視鏡や手術用ロボットに使われる極小径レンズ」の開発を行い、欧米を中心に販売しています。さらにサポートサービスまで対応できるという、光学メーカーとしては世界でも数少ない事業形態をとっているのも特徴です。
また、私達が所属する「経営企画室」は経営層と直結する部署で、全社業績管理、中長期を含めた全社戦略の提案を行うほか、株主総会の運営、IR活動、SR活動、海外含めた全社規定や海外子会社管理なども担当しています。
企業広報課では、メディアリレーションの他、会社全体のブランド広報といった対外的な活動や危機管理広報、鉄道風景コンテストというフォトコンテストを通じた社会貢献活動、社内イベントの企画実施といったインナーコミュニケーションもこちらの部署が対応しており、創立70周年を機に刷新した経営理念やブランドスローガンを、日本国内はもちろん海外の工場や子会社にまでそうした会社の考え方を浸透させる役割なども担っています。
新しいコーポレートメッセージを発信するために、今回のプロジェクトを発足しました
インフォキュービック・ジャパンさんには、今回「トップページリニューアル」と「技術情報ページ作成」を発注しました。プロジェクトは、創業70周年を迎えた2020年11月のタイミングに合わせてページ公開をめざして発足したもので、創業記念日(11月1日)にまずトップページを公開しました。技術情報ページは、数カ月ごとに記事を更新していく形を採っています。
創業70周年を迎えるに際して、経営理念を「光を究め、感動と安心を創造し、心豊かな社会の実現に貢献します。」と改定しました。また併せて、経営ビジョンについても「光とともに未来へ」へと改定しました。そして、弊社が強みとする「光学技術」とともに「未来」を見つめていける企業であることを伝えるために、新しく世界統一のブランドスローガンである「Focus on the Future」を策定しました。
こうした新しいメッセージをステークホルダーの方たちに発信し、これからの私たちがめざしていく未来を可視化するとともに浸透させていく必要性が出てきたことから「まずは企業サイトの顔となるトップページをリニューアルしよう」ということが決まり、今回のプロジェクトが発足したのです。
たった2カ月で、想像以上に“タムロンらしい”トップページと、営業活動にもSEOにも役立つ「技術情報ページ」が完成
「今後も光をもって社会に貢献していく会社でありたい」という想いがありますので、トップページのメインビジュアルは“光”や“未来”を感じさせるものをリクエストしました。タムロンが社会にどういったカタチで貢献しているのか、その姿を少しでも彷彿とさせるような内容にしたかったので、その想いをインフォキュービック・ジャパンさんに伝え、ブランド動画を用いたメインビジュアルをご提案いただいたのです。
実はこれまで、動画をトップページのメインビジュアルにしたことがなかったのですが、「これから未来に進んでいく」という意味を込めて今までにないようなイメージを皆様に伝えようとしたとき「動画ならそれを実現できるのでは?」と考えたのです。
出来上がってみると、発注から2カ月という短いスケジュールだったのにもかかわらず、仕上がりは想定以上のものでした。当然、時間をたっぷりと注げばよりよいものを追求できると思いますが、インフォキュービック・ジャパンさんはタイトなスケジュールの中で“タムロンらしさ”をきちんと表現してくださったので、非常に満足しています。成功の要因は、インフォキュービック・ジャパンさんが持つ高いデザイン力と実行力だと思います。「最後まで弊社に伴走していただけた」という満足感がありますね。
新しいブランドスローガンに込められた意図を、インフォキュービック・ジャパンさんがしっかりと受け止めてくださり、何回もデザイン案をご提案いただいたり、細かな修正にご対応いただいたおかげで、妥協することなく仕上げることができました。
一方の「技術情報ページ」は、まったく新しいコンテンツです。新型コロナの影響によって、弊社でも今までのような営業活動ができなくなり、デジタルの活用強化が急務になっていました。そこで中期計画の中の重要な戦略のひとつとである「社会課題解決に向けた新規事業の創出・育成」を推進し、アライアンスを含めて連携する外部のビジネスパートナーを開拓していくために「技術情報ページ」の作成を決めました。
緊急事態宣言が続き、お客様の訪問ができないなかで、いかに効率的に情報を発信しながら情報収集を行い、お問い合わせをいただくか。それらを解決するために必要なデジタル施策として、かねてから作りたいと考えていた「技術情報ページ」を窓口として作ればいいのではないかという話が持ち上がり、インフォキュービック・ジャパンさんに相談したのがきっかけでした。
海外デジタルマーケティングを一気通貫で行える体制と提案力、グローバルな社内環境があることが魅力
トップページのリニューアルが決まったとき「せっかく経営理念やブランドスローガンを刷新するのだからトップページも従来と同じではなく新しいことをしていこう」という声が高まりました。そこで、新たにパートナーとなっていただけそうな会社を探したのですが、そんなときにインフォキュービック・ジャパンさんから電話をいただいていたことを思い出し、こちらからも問い合わせました。
今回の依頼としては「トップページを制作する」という単発のお仕事だったわけですが「公開後にコンテンツが増えるかもしれない」「コンテンツが増えたらデジタル広告も出稿したい」という希望があり、パートナーは制作だけでなくデジタルマーケティングを一気通貫で行えることを条件に探しました。
数社からご提案をいただいて、直接お話しをする中でインフォキュービック・ジャパンさんが弊社の中期経営計画などをきちんとご覧いただいていたのがよくわかり、それが他社さんとは異なる大きな魅力でしたね。
もちろん、インフォキュービック・ジャパンさんのホームページや他社様の事例なども拝見しました。すると「コーポレートコミュニケーション」の分野でも非常に多くの実績があることを知りました。というのも、弊社はこれまで商品のマーケティングを中心にした活動が大きかったために、コーポレートコミュニケーションの重要性をしっかりととらえて我々に提案してくださったインフォキュービック・ジャパンさんはとてもポイントが高かったのです。
また、話している際に「チームとして一緒にやらせてください!」と言っていただけたことは、とても安心感を持てましたし、心に響きました。実は弊社も“チームタムロン”という言葉を掲げているのです。「ひとりで効果を生み出すのは大変だし効率的ではないけれど、皆の力を寄せ集めれば大きな効果を得ることができる。だからチームとして足並みをそろえてやりましょう」と。
そして、海外デジタルマーケティングに強いことも必須でした。弊社のように「母国語が日本語で日本に本社がある、しかも製造業の会社」がグローバルにビジネスそしてブランディングを展開していくとなると、独自で海外デジタルマーケティングをやっていくには高いハードルがあり経験値が足りません。その点、インフォキュービック・ジャパンさんであれば、海外デジタルマーケティングの豊富な実績をお持ちですし、社内に多国籍なスタッフさんがいらっしゃる環境もとても魅力的でした。
タイトなスケジュールながらも、専門家ならではの意見を盛り込み妥協することなく仕上げていただき感謝しています
今回のトップページリニューアルは、「9月に発注して11月に公開する」というタイトなスケジュールでしたが、妥協せず真摯に向き合い、最大限の成果物に仕上げていただき、とても感謝しています。インフォキュービック・ジャパンさんのチーム体制はとてもわかりやすく、皆さんがそれぞれの分野のプロフェッショナルなので、安心してお任せすることができました。
役割分担をしているスタッフの方たちの顔が見えるのもよかった点です。会社さんによっては、ディレクターとのやりとりは多いけれど、それ以外の方はどのように関わっているかがわからないということもありますので。
また、プロジェクトの進行にあたり色々な要件や相談を細かくお伝えしていますが、丁寧かつ前向きな提案やアドバイスをくれますし、嫌な顔ひとつ見せずに対応してくださるのも助かっています。
経営企画室の手掛ける仕事は多岐にわたり、デジタルマーケティングをプロの域まで学ぶのは不可能といっても過言ではありません。そこでインフォキュービック・ジャパンさんからいただく色々なご指摘や、相談ベースでいただけるプロならではの意見はやはり参考になりますし、一つ一つがとても納得のいくものばかりです。
「会社のイメージがよく伝わる」トップページ。そして、技術情報ページは「新しい市場からの問い合わせを獲得するエンジン」に
今回は一部のサイトリニューアルでしたが、社外の人と接すると「トップページの印象が変わりましたね」と声をかけていただくことがあり、とてもうれしいです。特に販売代理店からは「会社のイメージがよく伝わってきます」と言われることが多いですね。
またコーポレートイメージとしては「社会課題の解決」というタムロンが伝えたいメッセージを表現することを心掛けましたので、「CSR関連の情報を発信していくのにもちょうど良い」という声もたくさんいただいており、とても好評です。
「技術情報ページ」は、「本来あるべきだったのにない」というコンテンツでしたので、今回作ることができて社内の評判は上々です。更新が始まってからは、プロジェクトの進行に携わっていない部門からも「技術情報ページを利用して一緒に問い合わせを取るような環境を作りたい」といった要望が出てきていますので、これからさらに活性化が見込めると考えています。
現在、「技術情報ページ」を公開してから数カ月が経過したところですが、オーガニックのみで問い合わせが入ってきており、滑り出しは良いです。今後もちろん停滞していくこともあると思いますので、それも踏まえてデジタル広告と連携することで、より効果を出せる仕組みを作っていきたいと考えています。
今後は「自社のブランドや企業価値」を具現化し、それを効果的に展開していくことに注力していきます
コロナ禍を経験したことで、世の中はDXについて真剣に取り組むようになりつつあります。タムロンでも自社のブランドや企業価値を具現化し、それを効果的に世界に向けて展開していく必要があると認識しています。そのためのデジタル基盤を最適化していくことや、コンテンツをきちんと作って情報をステークホルダーにしっかりと伝えていくなど、そうした取り組みに取り組んでいきたいと思っています。
やはりコーポレートブランドに関わる情報は、プロダクトマーケティングとは異なり、本社である私達がしっかりとグローバルに展開していく必要がありますので、今まで以上にガバナンスの面も含めて最適化を図っていきたいと考えています。
中・長期的な経営戦略については、消費者はもちろん、ビジネスパートナーとして我々の会社に投資して下さっている方々に向けて会社の価値をどう発信していくかが重要になっていきます。そうした意味で、タムロンのブランドをデジタルマーケティングでいかにわかりやすく伝えていくかについては、我々だけではできないことが多々ありますので、今後もインフォキュービック・ジャパンさんからは是非アドバイスをいただければと思います。
インフォキュービック・ジャパンは「ガイドランナー」のような存在。これからもぜひ良きパートナーとしてご提案・ご支援ください
インフォキュービック・ジャパンさんは弊社にとって、例えるなら「選手を導いてくれるガイドランナー(伴走者)」のような存在です。一緒に走りながら、私達が知らないところや弱いところを少しリードしてくれる。そんな「道しるべ」のような存在になってくれることを期待していますし、またそうなり得ると感じています。
創業70周年という長く続いている企業だからこそ、ともすれば少し古いところがある私達に、新しい風を吹き込んでくれるのがインフォキュービック・ジャパンさんなのです。タムロンがこれから次の10年、そして100年企業として発展・飛躍していくためには、その存在価値を今まで以上にグローバルに発信していくことが必要になってくるでしょう。私達は今、ウェブサイトの最適化をはじめとして、そのための施策をスタートしたばかりです。「我々はこうしたい」ということだけではなく「社外のステークホルダーから見てどうか」といった客観的な視点も必要になります。インフォキュービック・ジャパンさんには、今後も忌憚ないご意見やご提案をお願いしたいと思っています。
また、デジタル広告やSNSの展開など、短期だけでなく長期を含めて進行していくという部分において、これまで“点”で活動していたことをこれからは“線”でつながった活動にしていかなければならないでしょう。そんなところも、海外デジタルマーケティングの専門家であるインフォキュービック・ジャパンさんなら、可能にするノウハウや体制が整っていると思いますので、これからもぜひ良きパートナーとして、ご提案やご支援をいただけるとありがたいです。