CASE STUDIES

お客様事例
翻訳・ネイティブチェック(英語)、新規ページ制作(英語、簡体字、繁体字、韓国語)、チケット購入導線のご提案

東武タワースカイツリー株式会社 様

東武タワースカイツリー株式会社 様

事例概要

経緯

インバウンド需要が少しずつ戻りはじめたことで、“インバウンド回復に伴うサイト改修(英語、簡体字、繁体字、韓国語)”を依頼できる制作会社を探していた「東武タワースカイツリー」様。当社の親会社であるデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下、DAC)への相談をきっかけとして、「東京スカイツリー」公式ホームページの多言語サイト改修のパートナーとして選んでいただいた。

対策

当初、当該サイトについて「情報の更新(最適化)やコンテンツの追加(施設や周辺エリアでの楽しみ方)」をご希望されていたため、当社の外国籍スタッフ等で構成された専属チームにより、コンテンツ量や印象などを総合的に分析するためのサイト診断を実施。その結果、コンテンツ量は十分だったものの、「言語表現の改善」と「サイト構造・チケット購入導線の改善」が必要であることが判明した。そこで、ネイティブ(英語)による外国語表記の見直しとともに、チケット購入導線の改善などをご提案させていただいた。また、追加プロジェクトとして「東武タワースカイツリー」様が制作した訪日外国人向けのプロモーション動画を最大限活用できる新規ページを制作した(2023年12月公開済)。

成果

「東武タワースカイツリー」様の課題を海外ユーザー視点で積極的に模索し、依頼内容を検証したうえで、その解決策をご提案していき、お客様に満足いただけるソリューションの提供を実現した。また、プロジェクト進行においては、優先順位を明確にご提案することで、短納期でのウェブサイト公開を実現。制作したサイトがお客様や社内で高い評価を得ることとなり、現在も多言語サイトに関する相談ができる“パートナー”としての関係を継続いただいている。

お客様の声

世界一高い電波塔であり、日本を代表する施設「東京スカイツリー」

東武タワースカイツリー株式会社 様

「東武タワースカイツリー株式会社」は、自立式電波塔として高さ世界一を誇る「東京スカイツリー」の管理と事業運営を行っている会社です。
主な事業内容は、東京スカイツリーにおける「電波塔事業」と「展望台事業」の2つです。「電波塔事業」に関しては、放送事業者様に対して放送設備の設置スペースを提供する事業賃貸がメインとなります。高所を活かした雷・環境観測の研究拠点としての役割も担っており、社会のインフラ設備としての機能を途絶えさせないよう、管理とメンテナンスを徹底して行っています。「展望台事業」に関しては、東京スカイツリーの展望台やオフィシャルショップを含む全体の事業運営を行っています。絶景を望む展望台には、国内はもちろん世界各国からも多くのお客さまにご来場いただいており、観光立国の実現を目指す日本において、東京を代表する施設の一つとして世界に誇れる存在となるために、お客さまが「来てよかった」と感じていただけるサービスを提供できるよう取り組んでいます。

私たちの所属する「観光営業部」は、2つのチームで構成されていますが、地方をメインとした教育旅行、旅行会社や近隣地域との連携を図り誘致活動を行うセールスチーム。そして展望台での人気コンテンツとのコラボレーションイベントの開催や、公式サイト・SNSでの情報配信、Webや交通機関等で広告活動を行う、宣伝チームです。また、展望台における映画やドラマなどの撮影の対応やスカイツリーの知的財産管理も宣伝チームの仕事です。

インバウンド需要増に対応するため、“ホームタウン”である多言語サイト改修

東武タワースカイツリー株式会社 様

お陰様で「東京スカイツリー」は、2023年に11周年を迎えました。インバウンドを強く意識し始めたのは、開業から5年目くらいのことです。それ以前も、主に台湾・中国・香港をはじめとした東アジアでの団体客の誘致は行っていましたが、いわゆるFITと呼ばれる個人型旅行を楽しむ外国人の方々が増えてきたため、個人旅行の誘致活動に主軸を切り替え邁進してきました。しかし、コロナ禍に入るとインバウンドの来場が全くなくなってしまい、多言語サイトの更新は手付かずの状態になってしまいました。

インバウンド市場がようやく回復し始めた2022年後半から、インバウンド誘客を強化するために改めてウェブサイトを見直したところ、多言語サイトに最新情報がほとんど掲載されていない状況で、正直、危機感を覚えました。公式サイトというのは、言わばホームタウンだと思っておりますが、改めて確認すると翻訳や内容に統一感がなく、すぐにサイトを改修する必要があると感じました。

公式サイトは開業から5年目にリニューアルを行いましたが、そのときのコンセプトは「モバイルに適合したUI」「チケット購入のしやすさ」というものでした。多言語サイトにおいてもそれらを基軸に「初めて東京に訪れるインバウンドの方たちが、スカイツリーだけではなく、周辺エリアにも魅力を感じてほしい」という思いで制作してきましたが、インバウンドの誘致活動を再開するこのタイミングで「サイトを根本から見直して海外に誇れるサイトにしよう」というのが、今回、多言語サイトの改修をするに至った大きなきっかけの一つです。

決め手は、理想的な多言語サイト制作実績

東武タワースカイツリー株式会社 様

当社ではコロナ前から中国市場を強く意識しており、市場開拓で一緒に取り組んできたDACさんに「多言語サイトでインバウンド誘致をしていきたい」と相談したところ、インフォキュービック・ジャパンさんを紹介していただきました。
とはいえ私たちも、他社を探さなかったわけではなく、最初は色々と探してみたのですが、マッチングが上手くいきませんでした。そんな中、インフォキュービック・ジャパンさんからお話しを伺ってみると、真摯に課題に取り組む姿勢が印象的で、的を射ていると感じるところが多くありました。また、これまで対応された企業様のウェブサイトを拝見しましたが、どのサイトもビジュアルが良く、「課題に対する明確なビジョン」をもって改善されていることが見受けられました。事例紹介の記事に書かれていた実績内容が当社の理想に合っていたことも、選ぶ決め手になりましたね。

短納期にも関わらず、スムーズな多言語サイト公開へ

東武タワースカイツリー株式会社 様

プロジェクトは、まず当社が感じていた課題を検証するための「サイト分析」からスタートし、1つずつ課題を具現化していただきました。例えば、チケット購入までの導線は、所々リンク切れがあったり、必要な場所にチケット購入のバナーがなかったりなど、私たちが気付けていなかった課題も明らかになりました。
インフォキュービック・ジャパンさんは多国籍のスタッフさんが在籍していることで、海外の方が実際に見て感じるウェブサイトの印象を客観的な目線で評価していただき、「気付いてはいたもののどう改善すべきかわからない」というところを、しっかりと指摘してくださったことで、「どこから改善していくべきか」という先行きが見えました。今はそれらを1つ1つ、インフォキュービック・ジャパンさんと一緒に改善しているところですが、様々な会社がある中で“理想に近いパートナー”と出会えたと感じています。

今回のプロジェクトを通して、印象深かったのが、ネイティブチェックを実施いただいた際に、「日本の学校教育で学んだ英語の文法がネイティブから見ると間違っていた」といた点です。言葉の使い方ひとつで施設としてのブランディングを損なうことにもつながりかねませんから、ネイティブの重要性を感じました。

東武タワースカイツリー株式会社 様

また、これらの取り組みを行っていたタイミングで、私たちが手掛けていた「東京スカイツリーを中心に、周辺エリアの魅力を伝える紹介動画」が完成しました。この動画は自信を持って展開できるものだという自負はあり、公式サイトにも組み込みたいという想いはあったものの、私たちでは最良な活用方法を考えることができませんでした。そのことをインフォキュービック・ジャパンさんへ相談したところ、こちらの意図を理解いただき、早々に企画に着手いただけることになりました。

初回提案で方向性が一気にまとまり、着手からわずか2ヶ月かからないほどの短納期でリリースすることができました。担当の方が当事者意識を持って課題をしっかりと汲み取っていただいたうえで、常に「目的」を意識し、軸がブレないように質問をしてくれたことで、スムーズに公開まで進めることができました。
驚いたことは、時間がない中でこのサイトを作っていただいたのにも関わらず、最初にご提出いただいたクリエイティブがほぼ完成形に近いクオリティだったため、細かい文言とシステム的な調整だけで済みました。
今では社内外から良い評判がたくさん届いていて、「ひとつのコンテンツとしてではなく、トップページに持ってきたい」という要望も出ているほどです。このクオリティで、英語サイトだけでなく、日本語・簡体字・繁体字・韓国語を合わせた5言語のサイトを制作できるのは、多言語対応を得意とするインフォキュービック・ジャパンさんならではの強みではないでしょうか。

インバウンド需要が増加する今、「旅マエ・旅ナカ・旅アト」一気通貫して魅力を発信していきたい

東武タワースカイツリー株式会社 様

今では、多言語サイトがそれぞれ同等レベルの情報を出せていますので、すごく進歩したなと感じています。ウェブサイトからのチケット購入についても、シェアとして大きい旅ナカでの「直前購入」ですが、昨年から下がることなくどんどん増えていますし、インバウンドの特徴として1ヶ月前からの「事前購入」もありますが、その方たちに対してもサイトが少しずつ最適化されていっていると実感しています。今後もウェブサイトをしっかりと活用・改善をしながら、「どの言語で見てもすぐに知りたい情報が手に入る」便利なウェブサイトに育てていきたいですね。

東京スカイツリーと周辺エリアには素敵なスポットがたくさんあります。せっかく素敵なエリアのページができたので、周辺エリアの情報も含めた発信を強化しスカイツリーと周辺エリアの回遊性を高めていきたいと思っています。もちろん、「東京スカイツリー」の公式サイトですから、しっかりと多言語での構成を作り込んでいくことも必要です。そのためには労力もかかりますが、しっかりとブランドを確立していきたいと考えています。

今後は、サービスや接客、展望台から見える素晴らしい景色といった東京スカイツリー単独での魅力のほかに、「このエリアでしか味わえない・体験できないもの」を発信していくことがますます重要になると考えています。実際に、アジア圏から日本に来ている方たちについては、既に東京スカイツリーへ複数回ご来場いただいている方も多くいらっしゃるので、認知度を上げていきつつチケット購入をおすすめする広告などを検討しています。一方で、欧米豪の方たちは、まだまだ「東京スカイツリーを知らない」という方も多くいらっしゃいますので、今後は欧米豪からのお客さまへ向けた情報発信にもより力を入れていく予定です。また、今年(2024年)4月からは営業終了時間をコロナ前と同じ 22:00 に戻し、夜の需要を広げることでさらなる集客につなげていきたいと考えていますので、訴求方法についても進められるのではないかと期待を寄せています。
インフォキュービック・ジャパンさんには今後も訪日旅行者に対して、「旅マエ・旅ナカ・旅アト」まで一気通貫して東京スカイツリーの魅力を伝えていけるよう、今後もお力添えをいただきたいと思っております。

※ 2024年3月時点での情報