海外向けリスティング広告配信【徹底解説】
配信手順から成功の秘訣まで
低コストから始めることができ、自分が狙ったターゲットにピンポイントでアプローチすることができるリスティング広告は、世界中のユーザーに対してオンライン上でビジネスを宣伝するための優れた方法の1つです。海外に向けた新ブランドの立ち上げや新商品の発売の促進など、新たなマーケティングキャンペーンには欠かせないDX時代の必須マーケティング施策ともいえる、リスティング広告。
今の時代、誰でも簡単に海外向けにリスティング広告を配信することは出来ますが、しっかりと理解し戦略を持って運用することで、非常に効果の高いマーケティング施策へと変貌します。
今回は、海外向けのリスティング広告とは何かという基本的な部分から、海外向けリスティング広告を成功させるための配信手順や成功の秘訣まで詳しくご紹介します。
目次
- 海外向けリスティング広告とは?
- 海外向けリスティング広告「メリット・デメリット」
- 海外向けリスティング広告 vs SEO
- 海外向けリスティング広告「配信手順」
- 海外向けリスティング広告を成功させるポイント
- 海外の優れた「リスティング広告事例 3選」
- さいごに
海外向けリスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される有料広告のことです。日本語では「検索連動広告」とも呼ばれています。しかし、海外では「リスティング広告」という表現はせず、クリック課金制の広告をすべてひっくるめて「Pay-Per-Click Advertising(PPC広告)」と表現します。そのため、英語で「リスティング広告」を検索しても出てこず、「海外向けのリスティング広告って?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
※今回はわかりやすいように「海外向けリスティング広告」と表現します。
「リスティング広告」は日本独自のネーミングであり、上記のようにPPC広告の一部であると認識して問題ありません。
リスティング広告の表示形式はテキスト型の広告で、広告費はユーザーがクリックした場合にのみ料金が発生するクリック課金制です。クリック単価は、競合状況や広告の品質、キーワードボリュームや気ワードと広告の関連性などさまざまな要因によって都度、変動します。近年のデジタル広告市場の拡大に伴い、広告出稿する企業間の競争は激化しており、金融・法律の市場では「1クリック100ドル以上」というクリック単価に達してしまう業界も出てきているのが現状です。
しかし、リスティング広告では特定のキーワードを検索したユーザーに対してのみ広告を表示できるため、従来のマスメディア広告などと比較しても、低コストで確度の高い効率的なアプローチが可能となります。また、日本にいながら海外の見込み顧客に向けて広告を配信することができるため、海外デジタルマーケティングの1つとして多くの企業が活用しています。
海外向けリスティング広告「メリット・デメリット」
では、ここでは海外向けリスティング広告のメリットとデメリットを、詳しく解説します。
海外向けリスティング広告のメリット
- 日本にいながら海外へアプローチが可能!
海外向けリスティング広告の最大のメリットの1つは、「日本にいながら海外の見込み顧客にアプローチできること」です。ターゲットとなる国・ユーザーに適した広告媒体を選択することでその精度はさらに高めることが可能になります。
- 的確なユーザーにアプローチできる
リスティング広告は、特定の検索キーワードに連動させて広告を表示させることができるため、自社の商品やサービスに関連するユーザーに効率よくアプローチすることができます。
インターネット上の正確な情報を分析し、海外のターゲット層の検索キーワードを見極めることで、確度の高い海外の見込み客に効率よくリーチすることができます。さらに、リスティング広告の配信は、柔軟に修正することができるので、しっかりと分析・検証することで、さらに確度を高めていくことができます。
- 早く効果が得られる
リスティング広告は広告配信を実施したその日からすぐに広告を配信することができるため、即効性が高い刈り取り系施策の1つに位置づけられます。
「短期間で効果得を得たい」、「まずはどのような効果があるのか短期的に試してみたい」など、ターゲットとなる国で自社商品やサービスの需要があるのか、どの程度の金額を使用すればどの程度の効果が得られるのかなどの検証にまずは広告配信を実施してみるなども有用です。
海外向けリスティング広告のデメリット
海外向けリスティング広告のデメリットは、大きく分けて2つあります。「現地語の理解」と「国によって広告運用のノウハウが違いを理解」が必要であるということです。
- 現地の言葉を理解しておく必要がる
海外向けリスティング広告を出稿する際には、ターゲット国の言語で広告配信する必要があります。そのため「単なる言語」ではなく、ターゲットとなる対象の国や地域で普段使われているような「現地語」を最低限理解しておく必要があります。
- 国によって運用ノウハウが存在する
ターゲットとなる国によって広告運用のノウハウが違うことにも注意しましょう。国によって主要な検索エンジンや検索の仕方が異なるので、事前に調査する必要があります。
例えば、こちらのブログ記事でご紹介していようにタイでは、タイ語と英語のミックスで検索される傾向があります。これはタイ人がキーワード検索する際の独自の特徴の1つです。
このように、国によっての検索意図や検索トレンドは千差万別。単に狙いたいキーワードで広告を出稿してもノウハウを理解していないと成果に結びつかなかったりするので注意が必要です。
海外向け「リスティング広告 vs SEO」
リスティング広告とよく比較される、デジタルマーケティングの手法としてSEOが挙げられます。SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」と呼ばれ、検索エンジンの検索結果に、自社サイトを上位表示させるための取り組みです。
SEOでは良質なコンテンツを蓄積することや、サイトの表示速度を最適化することや、サイト自体の内部対策をすることなど、様々な対策を実施します。検索エンジンのアルゴリズムを理解し、適切な施策を実施することが求められますが、検索上位表示に成功すれば、広告費を支払わずとも高い効果を得ることができます。
一方で、SEO対策では「これを実施すれば必ず上位表示される」というものはなく、様々な施策を実施する必要があります。また、効果が得られるまでに時間と労力がかかるため、中長期的なマーケティング施策と言えるでしょう。海外の検索エンジンでSEO施策を実施する場合、国によって利用されている検索エンジンが異なるため、その国にあった検索エンジンのノウハウも必要になってきます。
このようなメリット・デメリットを総合的に考慮すると、短期的な集客には「海外向けリスティング広告」、中長期的な施策として「SEO対策」を同時に実施していくなど、どちらか1つの施策を選ぶのではなく自社の状況に合わせて併用していくことをおススメしています。
海外向けリスティング広告「配信手順」8ステップ
では、実際に海外向けにリスティング広告を配信するには、どのように進めていけばよいのでしょうか。効果の高い海外向けリスティング広告を開始するための配信手順を紹介します!
Step 1.広告戦略を策定をする
海外向けのリスティング広告で成果を出すためには、しっかり戦略設計をしてから、広告配信を始めることが重要です。戦略設計ができていないまま、海外向けリスティング広告を配信しても、ただ闇雲に広告費を浪費してしまうだけになりかねません。
成果の出る、海外向けリスティング広告の戦略策定をするためには、3C分析やデータ分析によって、狙う海外市場での「ターゲットは誰か」「どのような競合がいるのか」「自社の競合優位性は何か」について、情報整理をする必要があります。
状況を分析したうえで、現実的な戦略を立てることで、効率的に確度の高い海外の見込み客に向けた、海外向けリスティング広告を配信できるようになります。
Step 2.キーワードとフレーズを特定する
キーワード調査はリスティング広告において最も重要なポイントの1つ。キーワード調査から始め、検索キーワードを調べましょう。Google Analyticsでオーガニックトラフィックが最も多いページを調べるのもキーワード選定に役立ちます。また、Google AdWordsでイケてる競合他社を2~3社調査してみるのも1つの手です。
サードパーティツールとして、日本でもキーワード調査に利用できるツールは数多くありますが、海外向けの広告配信の場合は海外のツールが有効と考えます。SEMrushやKeywordsFXなどはキーワード調査とともに競合分析・CPCなど多くの情報を提供してくれるので、ぜひ活用してみましょう。
キーワードは一般的なものや漠然としたものでなく、具体的なキーワードを選択します。海外向けリスティング広告においては、可能な限りターゲットにマッチした「ローカルキーワード」を選ぶようにしましょう。
Step 3.広告配信エリアを決める
まずは、海外向けリスティング広告の広告配信エリアを決定します。しかし、たとえ自社のターゲットが「英語圏」であったとしても、「全世界」や「英語圏」というエリア設定は現実的ではありません。配信エリアが広すぎると、浅く広くのアプローチになってしまうため、逆に非効率的になってしまいます。
海外向けWebサイトなど、海外向けの情報発信を、すでに始めているがターゲット国が決まっていないという場合には、自社の海外向けメディアのアクセスデータから、流入数の多い国を調べるのが良いでしょう。
ターゲットが決まっていて、現地との接点がすでにある場合には、実際に現地で、自社商品のニーズがあるかどうかを、現地の関係者にヒアリングすることができます。
海外向けの情報発信をまだ始めておらず、ターゲット国が全く決まっておらず、ターゲット国も決まっていないという場合には、海外市場進出の可能性を測る「Google Market Finder 」やキーワードボリュームなどを計測する「Google キーワードプランナー」などのツールを利用すると、現地のニーズを調査することができます。
Step 4.広告プラットフォームを選択する
Google広告は、オンラインで新規顧客獲得を目指す上で必要不可欠な施策の1つです。しかし、海外向けにリスティング広告が配信できるプラットフォームは世界中に豊富に存在します。
韓国であればNAVERやDaumが多くの人に利用されています。中国ではGoogleは利用できないので、BaiduやSogouという選択肢になるかもしれません。こちらのブログで詳しくご紹介していますが、台湾・香港のYahoo!のアルゴリズム検索システムは「Bing」を使用しているため、台湾・香港のYahoo!で広告を出稿する場合は「Bing」の仕組みを理解して運用する必要があります。
このように国・地域・ターゲット・目的によって利用するプラットフォームの選択が異なってきます。自社の海外向け広告配信成功のために、自社に適切な広告プラットフォームを選択しましょう。
Step 5.広告予算を設定する
海外向けリスティング広告の予算を設定します。リスティング広告ではキャンペーンごとに広告配信の予算が設定でき、予算額を超えて広告が配信されることはありません。海外向けリスティング広告を始めて実施する場合には、成果が実証できるまでは少ない予算でスモールスタートするのが堅実です。
いくらかけるべきか検討がつかない場合は、予算の上限を決めることや無料で利用できるPPC計算ツールであるLead Generation PPC CalculatorやSEM & PPC Calculatorを使って運用前に費用対効果を検証してみましょう。
事前にしっかりと検証を行うことで、リスクを極力排除することができます。
Step 6.海外向けの広告クリエイティブを作成する
海外向けリスティング広告の戦略が決まり予算のシュミレーションができたら、次に海外向けの広告クリエイティブを制作しましょう。リスティング広告のランディング先となる海外向けのWebページやランディングページがない場合にはそれらも制作する必要があります。低コストで押さえたい場合は、まずは海外向けのLPだけを制作してみて、広告と合わせて効果を確認してみるという選択肢も良いでしょう。
海外向けリスティング広告の広告クリエイティブは、ターゲットとなる国に合わせて作成する必要があります。同じキーワードで出稿している、競合他社の広告クリエイティブを分析し、ターゲット国に適したデザインや文言で作成してください。翻訳が間違っていたり、表現に違和感があったりすると、ユーザーに不信感を与えてしまい離脱に直結します。また、各国や地域によって好みの色や色に対して抱く印象なども違ってきますので、よく分析する必要があります。
ターゲットとなる国の文化や思想などを考慮しその国に適したクリエイティブを作成しましょう。
”色”がブランドを左右する!
「色彩心理と企業ブランドの関係」
Step 7.広告アカウントを設定する
広告配信用のアカウントを設定します。海外向けの発信であっても、国内と同様にGoogle広告のアカウントを設定するだけで全世界向けに広告配信が可能です。広告のアカウントを取得して、海外向けリスティング広告を連動させるキーワードを設定し、海外のターゲット向けに広告文を作成します。
広告を配信する国の選択と、言語の選択は、広告配信設定の際に、キャンペーンページで行います。
Step 8.配信後は必ずデータを分析をする
海外向けリスティング広告は、広告を配信して終わりではありません。広告を配信後は、コンバージョン率などのデータを分析し、成果が出ているか効果測定を行いましょう。
成果が出ていない場合には、キーワードや、広告文、ランディングページを見直す必要があります。改善を繰り返しても成果に繋がらない場合は、そもそもターゲット国での、自社商品のニーズが少ないのかもしれませんし、ユーザーが検索したキーワードとの乖離が発生しているという可能性も考えられるかもしれません。
常にデータを分析し、状況に応じてPDCAを回転させ、より効果の高い広告配信を実現していきましょう。
海外向けリスティング広告を成功させるポイント
海外向けリスティング広告を成功させるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。今回は特に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
「見出し」にキーワードを含める
テキスト広告の「見出し1」と「見出し2」は、広告をクリックしてもらうために最も影響力のある部分です。重要なキーワードを見出し1か見出し2、または両方に含めましょう。
見出し1・見出し2ともに半角30文字入力することができます。しかし、実際に表示される広告は、見出し1はほぼ全文表示されるのに対して、見出し2はデバイスなどによって表示のされ方が異なります。入力された文字数が多い場合、見出し2が「折返し表示」になる場合や、文末が「…」と省略表示される場合があります。つまり、重要なキーワードを見出し2の文末部分に含めても表示されない場合があることを留意しておきましょう。
見出し1と見出し2が適切に表示されています。
こちらは見出し2が「…」と、省略されてしまっていますね。ここに重要なキーワードは入っていてもユーザーには見てもらえません。
サービスや商品名を含める
先述したキーワードと似ていますが、アピールしたい製品やサービスがある場合は見出しや説明文にその名称を含めて、何を提供しているのかを明確にしましょう。
CTAを含める
Call To Action(CTA)とは、ユーザーの行動を促す言葉です。CTAを見出しや説明文に含めることで、ユーザー行動を促します。
はユーザーに起こして欲しい行動を具体的に表した言葉にしましょう。具体的には「Book Now」「 Learn More」「Contact us today」「Shop Now」などは、すべてCTAになります。見た人に行動を促すような具体的なCTAを広告に掲載することで、広告をクリックした後にどんなことが起こるかをユーザーに明確に伝えます。
広告表示プションを利用する
広告表示オプションとは、テキスト広告の表示結果を最大限に引き出すための拡張機能です。広告表示オプションを追加することで検索結果画面上の広告が示す領域が広くなり、よりクリックへと繋がりやすくなるでしょう。
広告表示オプションを表示させるためには、いくつかの条件がありますので、こちらで確認しておきましょう。
これらを効果的に活用することで、より効果の高いテキスト広告を配信することが可能になります。
<「サイトリンク表示オプション」それぞれ別のページに遷移します>
「お客様の声」や「引用文」を活用する
口コミが大きな影響力を持つことは皆さんもご存知の通りです。B2Cビジネスの場合は消費者の「口コミ」や「レビュー」、B2Bビジネスでは導入事例などの「実績」や「お客様の声」は、見込み客の背中を後押しする重要な要素の1つとなります。
「口コミ」や「実績」の効果は海外市場であっても同様です。「口コミ・実績」だけでなく「専門家の意見・著名人を起用したキャンペーン・権威性の高い機関からの承認」なども効果を発揮する可能性が高くなります。
ターゲット国の検索習慣を理解する
海外向けリスティング広告を成功させるためには、ターゲット国の検索習慣を理解することが必須です。前述したように、国や地域によって検索習慣や主要な検索エンジンが全く異なります。日本やアメリカでは、「Google」が主要な検索エンジンですが、中国では「百度」。韓国では「NAVER」が主要な検索エンジンです。
また、日本語のリスティング広告をそのまま「現地語」に翻訳するのではなく、実際に現地の人が使う、よりローカライズされた単語や表現を用いる必要があります。そのため、翻訳サイトを利用するだけでなく、実際にネイティブに、コピーや広告クリエイティブを確認してもらうことは非常に重要なポイントの1つと言えるでしょう。
国や地域の「広告ルール」を遵守する
海外向けの場合、ターゲット国の広告ルールに遵守してリスティング広告を配信する必要があります。
世界的に最も利用されているGoogle広告であっても、国ごとに異なったガイドラインを提供しています。ターゲット国ごとに広告配信が認められていない商材も異なります。必ず、ターゲット国の広告ルールを確認しておかないと、「重いペナルティが課せられる」なんてことになりかねません。
心を揺らすコピーを作成する
リスティング広告では、半角30文字の見出しを3種類、半角90文字の説明文を2種類使用することができます。テキスト広告におけるコピー文は、限られた文字数の中でユーザーとコミュニケーションを取る唯一の方法です。説得力ある文章や言い回しでユーザーの心を惹きつけ、ユーザーをウェブサイトに遷移させましょう。
どの広告であっても同様ですが、特に「文字」で表示させるリスティング広告では「タイトル・見出し」、つまり言葉の力が非常に大きな役割を果たします。
広告文は検索しているユーザーが最初に目にするものであり、限られた文字数の中でユーザーとコミュニケーションを取る唯一の方法です。競合ひしめく検索結果ページの中で「言葉の力でユーザーの心を揺らし、クリックという行動を起こさせること」を意識する必要があります。ユーザーの検索活動の背景・意図を読み取り、スムーズにクリックしてくれるような魅力的なタイトル・見出しを考えましょう。
「行動心理に訴えかけるマーケティング手法」という記事で紹介した手法は、人々がどのように行動するかという「人間の行動心理」を理解し、より効果的で効率的な施策に繋げることができるような内容になっているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
海外の優れた「リスティング広告事例 3選」
では、具体的な広告例を見ていきましょう。
Dyson
電気機器メーカーのDysonも、魅力的なリスティング広告を出稿しています。
見出しには、ブランド名と商品名を表記。説明文の最初には「Mother’s Day」というコピーを配置することで、見出し1だけで、説明文冒頭のMother’s Dayが目に入るため、「母の日に向けた商品だ」という事が簡単に理解できるような文言配置になっています 。
また、拡張機能を有効に活用し、母の日に需要のありそうな商品名とリンクを羅列しています。こうすることで「オンラインストアの中で母の日にピッタリな素敵なプレゼントが見つかる」という強力なメッセージをより強調しています。
Apple
視認性の高いAppleのリスティング広告は、非常にシンプルに構成されています。
説明文は「 新しいiPhone 16 Pro とiPhone 16。今すぐ購入しましょう。愛されるよう設計されています。詳しくはこちら…」というAppleファンにはゾクゾクするような文言で、クリックを誘導しています。
Doordash
米国フードデリバリーサービスを提供するDoordashは、配達ドライバーの求人募集の際に、別の意図で検索したユーザー獲得を狙ったキーワード戦略を行いました(検索窓で「Amazon driver」と検索するとこの広告がヒットします)。
つまり、Amazonのドライバーの仕事を検索した人に対して、Doordashのドライバーの仕事を提案したのです。これは、競合他社のブランド名をキーワードに含め、そのブランド力を利用して自社のトラフィックを生み出すというPPC戦略の手法の1つです。
また、前述した「サイト表示広告オプション」を活用し「Doordashとのパートナー契約」や「紹介プログラム」など重要なページにユーザーを誘導しています。これらの拡張機能は占有率を高めて広告を目立たせるだけでなく、クリック率を大幅に改善させる効果もあります。
まとめ
海外向けのリスティング広告は、低コストから始めることができるうえ、海外ユーザーに対してオンライン上で的確にターゲットにアプローチできる優れた施策の1つです。成果を出すためにはターゲット国を絞り、ローカライズされた言葉と表現で、違和感のない広告配信を行うことが必須となります。
優れた広告戦略はリードを獲得することはもちろんのこと、ブランド認知度を高めるためにも重要な施策の一つです。低コストから始めることができます。さらに、的確なターゲットにアプローチできるデジタル広告は、海外ユーザーに対してオンライン上でビジネスを宣伝するための優れたプロセスです。海外向けリスティング広告と他の施策を並行して行うことで、さらに施策の効果を高めることができるでしょう。
インフォキュービック・ジャパンでは、B2B/B2C、業界を問わず海外市場向けリスティング広告の実績が多く、最も得意としているグローバルマーケティング施策の一つでもあります。もし「多言語リスティング広告」にお悩みでしたら、ぜひともお声掛けください!
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。