海外向けSNS戦略に役立つ「Facebook統計データ 」
世界中で圧倒的多くのユーザーを獲得しているソーシャルメディア「Facebook」。
最近では社名を「Meta」へと変更し、現実と仮想世界を繋げる「新しい扉」を開くなど、話題に事欠かないソーシャルメディアの1つでもあります。日本では一時期に比べ、人気は落ち着いてきている印象ではありますが、海外市場では非常に人気のあるプラットフォームの1つであり、世界の企業とって、欠かせないユーザーとのコミュニケーションツールの1つです。
今回は海外向けマーケティング活動において” Facebook “を最大限活用するために、2023年にSNSマーケターが知っておくべき重要な統計データを「ユーザー・利用・ビジネス・広告・マーケットプレイス」の5つに分けてご紹介します!
目次
Facebook「ユーザー」に関する統計データ
1.月間アクティブユーザーは29.6億人
毎月29.6億人のユーザーがFacebookへアクセスし、前年比で+2%となりました。(2022年Q4)ユーザー数の増加率は鈍化していますが、依然、ユーザー数は増加傾向にあります。
2.平均で1日20億人がFacebookを利用
2022年12月時点でのDAUは平均で20億人に達し、前年同月比+4%となりました。既に圧倒的なユーザーを獲得しているFacebookですが、まだまだユーザー数は伸びています。
3.Facebook関連サービスを利用しているユーザーは、37.4億人
2022年12月末の時点で、Facebook関連サービス(Facebook Messenger、Instagram、WhatsAppなど)にアクセスした月間ユーザー(MAP)は、なんと37.4億人でした。
2021年12月の時点では35.9億人だったことを考えると前年比+4%の成長率となります。世界人口が80億人の「約46%」がなんらかのFacebook関連サービスを利用していることになります。
5.男女比率は、男性56.3%、女性43.7%
男女比は去年とほぼ変化していません。この比率はLinkedInユーザーの男女比とほぼ同等の割合です。(LinkedInは男性57%、女性43%)
ソース:Statista_Distribution of Facebook users worldwide as of January 2023, by gender)
6.メインユーザーは「ミレニアル世代」
Facebookユーザーが最も多い年齢層は、24~35歳のミレニアル世代の男性ユーザーです。女性ユーザーも同様にミレニアル世代が全ユーザーの12.3%を占めるなど、最も厚いユーザー層です。
また、45歳以上のユーザーが24.5%も存在しており、比較的年齢層の高いユーザーにアプローチするために適したSNSと言えるでしょう。
10代の若者のFacebook離れが顕著に!
PewResearchCenterが実施した調査によると、10代の若者からのFacebook人気が大幅に低下していることがわかりました。調査によると2022年にFacebookを使用したことがあると答えた10代ユーザーは32%で、2014-15年の71から39ポイントダウンとなりました。
米国の全人口の71.4%、英国の全人口の66%が「Facebookユーザー」
米国の人口3億3570万人のうちFacebookアカウントを持っている米国人は2億3900万人、英国の総人口6800万人のうちFacebookユーザーは4484万人に達しています。
一方、日本では総人口1億2400万人に対して、Facebookユーザーは2150万人でわずか17%程度に留まっていおり、海外でのFacebook人気が伺えます。
8.国別ユーザー数 No.1は、今年もやっぱり「インド」
Facebookユーザー数を国別で比較すると、やはり「インド」が他国を圧倒するユーザー数を誇ります。
その数なんと3.4億人。2位のアメリカを大きく引き離し、圧倒的なユーザー数を誇ります。YouTubeのユーザー数1位もインド、LinkedInユーザー数伸び率もインドがダントツの1位です。やはりインドは今後、目が離せない国の1つと言えるでしょう。
以下が2023年1月時点の国別ユーザー数トップ10です。
- インド 3億1460万
- アメリカ 1億7500万
- インドネシア 1億1990万
- ブラジル 1億905万
- メキシコ 8375万
- フィリピン 8030万
- ベトナム 6620万
- タイ 4810万
- バングラディッシュ 4470万
- エジプト 4200万
(ソース:Statista_Leading countries based on Facebook audience size as of January 2023)
Facebook「利用」に関する統計データ
世界中で29億人以上のユーザーを抱えているFacebookは、様々なビジネスにとって重要な役割を担うメディアです。 そのユーザー数の多さから、SNS戦略においても、Facebookは高い優位性を誇っています。ここからは、デジタルマーケティング施策の策定の参考となる、Facebookがどのように利用されているかを示す統計データに注目し、紹介していきます。
サイトトラフィックは世界「第3位」👏
Similarwebを利用して調査した結果「https://www.facebook.com/」は、2023年も「Google1位」「YouTube2位」に次ぐ、世界で3番目のトラフィックを集めるプラットフォームでした。
その中でアメリカからの流入が全トラフィックの22.37%を占め、ベトナム4.91%、ポーランド4.11%、フィリピン3.86%、ブラジル3.85%が続いています。
「98.5%」は「モバイル経由」でアクセス
98.5%がモバイル端末(スマートフォン・タブレット)からFacebookにアクセスしています。「モバイル端末のみ」からのアクセスも81.8%、PC端末のみのアクセスは全体の1.5%のみでした。この数字が示すように、Facebookでコンテンツや広告配信する場合は、モバイルフレンドリーは必須の施策となるでしょう。
「友人・家族へのメッセージ送信」のためにFacebookを利用している
ユーザーは「友人・家族へのメッセージ送信」ためにFacebookを利用する割合が最も高く、71.1%。続いて「動画や画像の共有」62.9%、「ニュースやイベント情報の取得」59.5%と続きます。
Instagram・LinkedIn・Pinterst・Reddit・SnapChat・TikTok・Twitterと比較した際に、Facebookは他のどのソーシャルメディアよりも「友人・家族へのメッセージ送信」、「動画や画像の共有」を行うために利用されています。Facebookは家族・友人・同僚などと、コミュニケーションを図るためのプラットフォームとして認識されていることがわかります。
Facebookの使用時間は、さらに「長時間」に
アンドロイドユーザーがFacebookアプリに費やす時間は、毎月平均して「19時間43分」だったことがわかりました。2019年・2020年・2021年のデータと比較しても、毎年長時間になっていましたが、やはり今年もさらに「長時間」になったという結果となりました。
毎日「5億人」がFacebookで動画を視聴
世界中で毎日5億人がFacebookで動画を視聴しており、Facebookが動画マーケティングにおいて非常に人気のあるプラットフォームであることがわかります。
Facebook動画の視聴数は、InstagramやYouTubeよりも多いことから、デジタルマーケティングを担当するマーケターの75%が動画の投稿先にFacebookを選んでいます。
Facebookユーザーの72%以上が複数のソーシャルメディアを併用
Facebookユーザーの72%以上が、YouTube・WhatsApp・Instagramのいずれかを併用しています。ここでも、Metaのエコシステム内でのクロスプラットフォーム戦略の有効性が明示されており、効率的に多くのユーザーに対してアプローチすることが可能であることがわかります。
ユーザーの31%がニュースのために「定期的」にFacebookを利用
アメリカFacebookユーザーの「31%」は、Facebookを利用して定期的にニュースをチェックしています。
PewResearchによる調査で、Facebookは、YouTube(25%)やTwitter(14%)、Instagram(13%)を抜いて、Facebookがニュースを目的としたユーザーが最も多いプラットフォームであるという側面が明らかになりました。
「Facebookはプライバシーを保護している」と考えるユーザーは、たったの「18%」
eMarketerのレポート「Digital Trust Benchmark」によると、ユーザーがプライバシーを保護していると考えるユーザーはわずか18%であることがわかりました。2020年から実施されている調査の中で、2022年が最も低い数値であったことに加え、近年プライバシー保護の観点という話題になっているTikTokよりも信頼性が低いと評価されました。
ユーザーは信頼できるプラットフォームの広告をクリックする可能性が高いため、「Facebookの信頼性」という観点は、今後ビジネスにおいても注目すべきポイントの1つと言えるでしょう。「プライバシーやデータの保護に努めている」と評価したプラットフォームは以下の通りです。
- LinkedIn 31%
- Pinterest 30%
- SnapChat 29%
- YouTube 26%
- Instagram 25%
- Reddit 24%
- TikTok 24%
- Twitter 23%
- Facebook 18%
Facebook「ビジネス」に関する統計データ
Facebookは、そのユーザー数の多さや広告リーチの高さから、企業のSNS戦略に欠かせないソーシャルメディアとなっています。ここからは、ビジネスとFacebookの親和性を図ることができる統計データをいくつか紹介していきます。
Facebookを利用している企業は世界で2億社以上
Metaは、Facebookにおけるアクティブなビジネスページが2億以上存在しており、世界中の企業がデジタルマーケティング施策や広告キャンペーンにFacebookを利用していると発表しています。
Facebookは、世界中のユーザーにアプローチすることができ、商品やサービスを宣伝しながらも、顧客とも親密なコミュニケーションをとることができるという点で、企業にとって有益なビジネスプラットフォームとして支持されているのです。
世界のマーケターの90%がFacebookをマーケティングに活用
Statistaが実施したグローバル調査によると、世界中のマーケターのうち90%が、マーケティングチャネルとして、Facebookを利用しているというデータを発表しています。同調査における2位はInstagramとなっているものの、利用率は79%と、Facebookに大きく差をつけられており、多くのマーケターがFacebookをSNS戦略に適したプラットフォームであると感じていることがわかります。
B2B企業での調査において、意思決定者の48.5%がFacebookを利用
先述のHootSuiteは、B2B企業での調査時に、意思決定者の48.5%がFacebookを利用しており、その数はYouTubeに続く2位に位置するものであるとのデータを公表しています。
この調査によって、Facebookは、自社の商品やサービスに関する様々な声の収集のために利用する最良のソーシャルメディアであるという、マーケターからの信頼性の高さが明らかになっています。
企業の57%が「商品宣伝においてストーリーが極めて重要」と回答
アメリカに拠点を置く、ソーシャルメディアマネジメントツールの開発会社 SocialPilotは、Facebookを利用している企業の57%が、ストーリーが商品の宣伝において極めて重要性が高いと感じているとのデータを発表しています。加えて同社は、16歳以上のアメリカ人の60.8%が、ショート動画視聴にTikTokよりも Facebookを好むというデータにも触れ、Facebookショート動画の有効性の高さを示唆しています。
MetaはFacebookに新たにリール機能を追加し、ショート動画広告の効果のさらなる向上を図っていることから、2023年も見逃せないマーケティングトレンドの一つと言えます。
Facebookページ投稿の平均エンゲージメント率は0.07%
Facebook内のページ投稿の平均エンゲージメント率が0.07%であり、投稿するコンテンツタイプによって平均エンゲージメント率は差が生じています。投稿タイプ別の平均エンゲージメント率は、下記の通りです。
- 写真投稿:0.12%
- 近況報告投稿:0.11%
- 動画投稿:0.08%
- リンク投稿:0.04%
Facebookにおいてリンク投稿は、エンゲージメントを高めるためには最適とは言えないコンテンツタイプと言えるでしょう。
リール機能が世界150カ国以上で利用可能に
Metaは、2020年から段階的に導入を進めてきたリール機能が、2022年には世界150カ国以上で導入が完了したことを公表しています。ユーザーの多くはFacebook上で動画コンテンツを視聴しており、リールは急成長しているコンテンツフォーマットの1つです。
Instagramのリール同様に、ショート動画を作成・編集・投稿できるこの機能は、Metaが注力するAI事業に支えられた、独自のアルゴリズムによってより多くのユーザーへアプローチが可能となっている点がその他のショート動画機能と大きく異なる点です。加えて、リール動画の収益化への取り組みも進めており、YouTubeのように再生回数に応じて、リールのクリエイターに1カ月最大で3万5,000ドルが支払われる「リール動画再生ボーナスプログラム」を展開しています。
2023年、Facebookアプリ内での「購買」が急速に普及する
eMarketerによると、2023年Facebookアプリ内で買い物をするユーザーの割合は、ユーザー全体の37%に達すると予想しています。
コロナでの行動制限時に、各主要SNSプラットフォームは、アプリ内で商品を閲覧、発見、購入できる機能に注力してきました。今後、アプリ内での購買が急速に普及していくと予測されています。(Metaの投資拡大領域でもあります)
フィードにおけるAI推奨コンテンツの割合は、約15%
Meta CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、AIによって推奨されたコンテンツが、個人のFacebookフィードや、Instagramのフィードに反映されている動きについて注目していると話しています。フォローしていない人やグループ、アカウントのコンテンツは、現在Facebookのフィードコンテンツの約15%を占めるようになっており、今後2023年末までにAIによって推奨されるコンテンツ量は2倍以上になると言及しています。(Meta Q2 2022 Earnings Presentation @Webcast)
AIによるコンテンツの推奨が進むことで、フィードを通じた新たな出会いが生まれ、ビジネスチャンスの拡大・創造が図れることが期待されています。
AI型推奨モデルによりリール総再生時間が15%UP
マーク・ザッカーバーグ氏は、Facebookにおけるユーザーのリール総再生時間が、大規模なレコメンデーション用AIモデルをローンチした後、15%増加したことを明かし、今後もAI駆動型のレコメンデーションシステムの強化に力を注いでいくと述べています。(Meta Q2 2022 Earnings Presentation @Webcast)
AIによるコンテンツの選別によって、ユーザーはこれまでつながりのなかった人やアカウント発信の興味深いコンテンツとの出会いが増えるため、Facebookはこのレコメンデーションシステムを、他社との差別化を図るための重要な取り組みだとしています。
Facebook「広告」に関する統計データ
ここからは、SNS戦略におけるFacebook広告の有効性に着目し、Facebook広告に関する様々な統計データを紹介していきます。
Facebookの広告主は700万以上
Facebookには700万人を超えるアクティブな広告主が存在しています。
掲載した広告に触れる相手が世界中に29億3,000万人以上いることを考えれば、企業がグローバルなデジタルマーケティング施策の一環として、Facebook広告を選ばない理由はありません。
Facebook広告は世界人口の24.8%にリーチ
Facebook広告は世界人口の24.8%にあたる、19億8000万人にリーチすることが可能です。また、13歳以上の世界人口の33.3%に対しFacebook広告がリーチしていることが明らかとなっており、未だに影響力は健在です。
<Hootsuite_We are social global overview report _Advertising Audience Overview>
Facebook広告の平均クリック率(CTR)は0.9%
Facebook広告の平均クリック率は、一般的な検索広告と比較しても高い傾向にありますが、WordSteamの調査によると、全業種におけるFacebook広告の平均クリック率(CTR)は0.9%でした。
もっともクリック率が高かった業種は「法律」1.61%、次いで「小売り」1.59%、「アパレル」1.24%、「美容」1.16%となりました。
その他の企業は以下の通りとなっています。
- BtoB企業:0.78%
- テクノロジー:1.04%
- 産業サービス:0.71%
- 不動産:0.99%
- 旅行業・ホスピタリティ業:0.90%
Facebook広告の平均クリック単価は、1.72ドル
WordSteamが実施した業界別クリック単価の調査によると、Facebook広告における「金融」のCPCが最も高額で 3.77ドル。次いで、「消費サービス」3.08ドルと続いています。
最も単価が安い業界は「アパレル」であり1クリック当たり、0.45ドルでした。
毎月平均して「12個」のFacebook広告をクリックされている
Facebookのユーザーは、他プラットフォームと比較しても、広告のクリック率が高い傾向にあります。
多くのユーザーが毎日ニュースフィードに流れてくる膨大な広告を無視しているのに対し、Facebookユーザーは数日に1つの頻度で広告をクリックしています。性別で見ると毎月平均して女性は15個、男性は10個の広告をクリックしており、女性の方が広告をクリックする傾向が高くなっています。
Facebook広告オーディエンスの約40%は「アジア地域」に密集
HootsuiteのレポートによるとFacebook広告のオーディエンスのエリア別分布図を公表しており、その中で、インド周辺を含む南アジアの21%、東南アジアが18.7%とアジア地域に大きなオーディエンスグループを形成しています。
人口の多い南米地域で12.2%、アメリカであっても9.9%程度であることを考慮すると、今後も急速な人口増加と経済発展が見込まれている南〜東南アジアが、Facebook広告市場においても高い効果の見込めるエリアであることは明確です。
<Hootsuite_We are social global overview report _Share of Facebook advertising audience>
広告主の40%が「Click-to-Messaging広告」を活用
ザッカーバーグCEOは、自社のプラットフォーム内でユーザーと広告主が直接やり取りできるClick-to-Messaging広告の拡大を進めており、すでに40%の広告主がこのフォーマットを使用していると明かしています。また、広告収入の前年同期比はアジア太平洋地域が+13%、その他の地域でも+11%と最も大きく、この成長もClick-to-Messaging広告が堅調であったためと述べています。
これは、AppleのiOS14.5へのアップデートにより、ユーザー追跡やリターゲティング広告の配信が困難になったことへの対応策ですが、結果的に広告に関与するユーザーを広告主が把握し、直接的に関係性を深めることができるというメリットを生み出す機能に成長しています。
Facebookで「商品に関連する動画広告を見た」と感じている買い物客の割合は71%
SocialPilotは、Facebook広告の中でも、とりわけショート動画広告がオフラインでの買い物に及ぼす影響力の大きさについて言及し、買い物客の71%がFacebook内で商品やサービスに関連する動画広告を見たと感じているという調査結果を伝えています。
加えて、世界中の広告、マーケティング、メディアエージェンシーに対する調査では、回答者の44%が、Facebookのイメージ広告とショート動画広告が最も有効性の高い広告であると感じていることが明らかになっています。
Facebook「マーケットプレイス」に関する統計データ
Facebook内でマーケットプレイスを統合することで、ユーザーはFacebookで商品の販売・購入することができるようになります。つまり、2016年に立ち上がったFacebookマーケットプレイスは、立ち上げ当初はローカル地域での販売に重点を置いていましたが、現在はアメリカ合衆国郵政公社(USPS)と統合・連携するなど長距離配送も実現しています。
マーケットプレイスを利用するための、3つの条件
マーケットプレイスを利用する場合、以下の3つの条件を満たす必要があります。条件は以下の通りです。
- 18歳以上であること
- Facebookアカウントを開設してから30日経過していること
- Facebook マーケットプレイスを利用できる国に在住していること
マーケットプレイスは世界227の国や地域で利用可能
毎年利用可能な国や地域の拡大を進めているFacebookマーケットプレイスは、現在227の国や地域で利用可能となっています。主要国はもちろんですが、ソロモン諸島やバチカン市国といった小国であっても利用することが可能であり、世界中の人々を繋ぐ能力を物語っています。
詳しい利用対象国はこちらからご確認ください。
月間アクティブユーザーは10億人以上
2021年Q4にFacebookマーケットプレイスの月間アクティブユーザーが10億人に達しました。現在、毎月10億人が利用するFacebookマーケットプレイスは、売り手と買い手を繋ぐ優れたプラットフォームとして上手く機能しています。今後 eコマースプラットフォームとしても主要プラットフォームとなる可能性を秘めており、注目すべきプラットフォームの1つです。
出品手数料は無料!
クラシファイドセクションを通じて利益を計上しているため、マーケットプレイスでの出品手数料はかかりません。
マーケットプレイスを活用する場合、既存のFacebook・Instagram・ニュースフィード・動画・そのほかの広告キャンペーンを拡張することも可能です。
Facebookマーケットプレイスの販売手数料が、e-Bay より安い!
Facebookマーケットプレイスが人気の理由の1つは、価格設定です。Facebookマーケットプレイスで販売を始める場合、完全に無料で始めることができます。また、販売手数料は出荷ごとに5%に固定されています(8ドル未満の商品の場合は0.4ドルがかかります)。
一方、eBayの場合は、商品を掲載した時の掲載手数料+商品が売れた時の販売手数料(3.5~12%)が発生します。さらに、ストアのサブスクリプション料金、支払い処理手数料などが必要になります。
2018年、米国自動車ディーラーは200万台以上の車を掲載
この統計は自動車を販売する企業にとって、Marketplaceの販売プラットフォームとしての人気を物語っています。今後、企業がどのようにFacebookマーケットプレイスを活用していくかは、注目すべきポイントと言えるでしょう。
2021年、高級中古品の購入者の53%がFacebookマーケットプレイスを利用
2021年、アメリカの高級品の購入者の過半数がオンラインで中古高級品を購入する際に、Facebookマーケットプレイスの利用を好むことが明らかになりました。
最も人気があったのは、e-bay(69%)でしたが、2016年のサービス開始からわずか7年で、1995年から創業を続けている e-bayに迫る成長をみせているFacebookプレイスマーケットの人気が伺える結果となりました。
さいごに
今回の記事では、複数の観点から、「Facebook」という巨大プラットフォームの有効性や市場優位性をご紹介しました。2008年の登場から16年、時代やユーザーニーズに合わせて常に機能やサービス内容を最適化しているFacebookは、マーケターにとってまだまだ注目すべきプラットフォームの1つです。
海外SNS戦略を策定中、もしくは検討中のマーケターや、国内外の市場で自社商品やブランドのプレゼンスを一層高めていきたいと感じている方、Facebookを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがございましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。
貴社のビジネスに最適なプラットフォーム選びから、ご提案させていただきます!
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。