「スマホ広告フォーマット解説」
~インターステイシャル/リワード/リッチメディア広告~
特徴を押さえて広告効果倍増!
世界のモバイル広告フォーマット
携帯電話は一人一台持つことが当たり前の時代となりました。2020年の携帯電話契約数は88億と推定され、モバイル端末はまさに我々の生活の一部となっています。
最近では多くの企業が、スマホでインターネットを利用しているユーザーを対象に「モバイル広告」を活用しています。これらはアプリやサイト上で表示される広告で、企業にとってはモバイルユーザーに向けて自社商品やサービスを容易にアピールすることが可能です。最近はテレビ離れが進んでいるといわれていますが、携帯端末が人々の生活に浸透した今、モバイルユーザーはサービスを売り込める、絶好の顧客層として注目されています。
また、効率よくモバイル広告をユーザーに届けるには、まず「各広告の特性を理解すること」が大切です。そこで今回は、各種モバイル広告フォーマットとその特徴をご紹介していきたいと思います。適切なフォーマットを使えば、効率よくより多くの顧客を獲得を目指しましょう。
インタースティシャル広告
日本では「すきま広告」として知られるインタースティシャル広告は「別のページに移行する際に表示される広告」です。最近はモバイル広告フォーマットの多様化で利用の機会は減る傾向にありますが、これらの広告は数秒ほど経過してから任意に閉じることが可能なので、うまく配置することでユーザーを広告の視聴に集中させることが可能です。
特徴
- 広告内容を覚えてもらいやすい
- 上記の理由から印象に残りやすい
- 一度に伝えられる情報量が多い
モバイル向けリッチメディア広告
リッチメディア広告とは、HTML広告やフラッシュ広告、動画広告といった「インタラクティブな広告タイプ」を指し、一般的な静止画・シンプルなアニメーションの広告よりも豊かな(リッチな)表現が特徴的です。
特徴
- インタラクティブ性が高い
- 一度に伝えられる情報量が多い
- ユーザーの興味を惹きやすい
動画リワード広告
動画リワード広告は、主に「ゲーム系アプリや、ポイント等を消費するアプリなどで再生される広告」です。この種の広告は、アプリ内で使えるアイテム・ポイントなどのインセンティブをユーザーに付与する代わりに、15秒〜30秒程の動画広告を視聴してもらうことが可能です。
また、仮にインセンティブが不要な場合でも、同広告を数秒で閉じることができるため、アプリ利用の妨げになりません。逆に、広告を最後まで視聴したユーザーにのみインセンティブが与えられるので、広告動画を視聴してもらえる確率が大変高いのも特徴です。
特徴
- インタラクティブ性が高い
- 高確率で広告を視聴してもらえる
プレイアブル広告
プレイアブル広告は文字通り「遊べる広告」です。広告上でゲームの一部を実際にプレイして体験できるインタラクティブなコンテンツなので、シンプルさが自慢の「ハイパーカジュアル」ゲームとは特に相性抜群です。
画像や動画をただ単に見せるだけでなく、実際にゲームをプレイさせることでアプリの面白さなどが伝わるので、最近はゲーム系アプリの広告フォーマットとしてプレイアブル広告の人気が高まっています。
特徴
- インタラクティブ性が非常に高い
- コンバージョン率が高い
- 顧客の獲得率が高い
モバイル向けビデオ広告
ビデオ広告は、配信動画を視聴する際に再生される広告であり、特に動画配信サイトのユーチューブでは、視聴中に一定の間隔で広告が再生されます。
これらの広告は5秒程度のものから1分超のものまであり、広告が長いほど、一度にたくさんの情報を伝えることが可能です。また、この種の広告は視聴前、視聴中、視聴後と様々なタイミングでの再生が可能です。
特徴
- インタラクティブ性が高い
- 一度に伝えられる情報量が多い
モバイル向けネイティブ広告
ニュースサイト内の記事を検索しているとき「記事の一覧の中に広告記事がさりげなく混ざっている」それがネイティブ広告です。これらの広告は通常の記事やコンテンツと違和感がないことから、広告らしさが強く出ずにユーザー体験を邪魔しません。違和感なくユーザーに読んでもらえるので、 広告の効果が上がるなどのメリットがあります。
ただ、” 広告”だと認識せずに読み終えてしまう恐れがあるなどの難点も存在します。
特徴
- 違和感なく読んでもらえる
- コストパフォーマンスが高い
- デザインレイアウトと同調
モバイル向けバナー広告
バナー広告は、数多くある広告の中でも、ネットサーフィンが本格的に浸透し始めた頃から企業が利用してきた広告フォーマットであり、どのサイトでも一つはあると言われるほど「一般的な広告」です。
本広告は「ディスプレイ広告」とも呼ばれていて、画像やアニメーションを用いていることから、ウェブサイトを閲覧しているユーザーの目に留まりやすくなります。「クリック数」や「アクセス数」を増やしたり、サービスの「認知度を上げる」ことができます。
他の広告フォーマットに比べて表示面積が小さいため、表示箇所やタイミングが適切であれば、ユーザーの邪魔にならず「効果的なコピー」や「エッジの効いた文章」は、ユーザーに与えるインパクトが非常に大きくなります。最近ではスマホなどの携帯端末でネットサーフィンをする人が急増しているので、コストが低いモバイル向けバナー広告はとても広く利用されています。
特徴
- コストパフォーマンスが高い
- 費用が安く、サイズも軽い
- どのプラットフォーム・アプリにも対応可能
まとめ
インターネットが普及する前は、主に新聞や雑誌、テレビを通じて商品の広告が行われていましたが、時代は変わり現在ではモバイル広告が占める割合が年々増してきています。有望な顧客のホットスポットとなったモバイル市場は、どの企業にとっても魅力的な広告掲載先となっているといえるでしょう。適切なフォーマットを使えば、効率よく、より多くの顧客を獲得できる事が出来るでしょう。
デジタル広告を通じたグローバルマーケティングに関して疑問・課題などございましたら、ぜひ私達にお申し付けください。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。