【徹底解説】ハッシュタグとは?
効果を最大化する正しい付け方や注意点を解説!
先日、某テレビ番組で「#ハッシュタグの世界」という番組が放送されていて、興味津々で見入ってしました。日本では、多くの若者たちが「#ハッシュタグ」で、リアルな情報を探すという興味深い内容でした。企業でSNSのビジネスアカウントを運用している担当者の方など、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
SNSでよく使われている「#ハッシュタグ / #hashtag」」。SNS上の投稿で使われているハッシュタグをうまく活用すれば、有力なインサイトが発見できたり、フォロワー数の増加、アカウントへの流入数の向上も期待することができます。また、独自のハッシュタグを生成し、新規キャンペーンに活用して、ユーザーの心に運よく刺されば、思わぬ大反響に繋がる!そんな無限の可能性も秘めています。
では、海外ではどのように「#ハッシュタグ」を活用しているのでしょうか?
今回は海外向けSNSアカウント運用者の皆様のために、あなたのブランドを認知させ、訴求させるために適切なハッシュタグの検索・活用方法をご紹介します。
「#ハッシュタグ / #hashtag」とは?
ハッシュタグとは、FacebookやInstagram、TwitterなどのSNS上のコンテンツを、特定のトピック、イベント、テーマ、会話に結び付ける方法として利用する「#」このマークのことです。2007年8月、関連するツイートをグループ化することを目的として、ChrisMessina氏によって「#」が誕生しました。
how do you feel about using # (pound) for groups. As in #barcamp [msg]?
— Chris Messina (@chrismessina) August 23, 2007
ハッシュタグはSNS上に存在するコンテンツを同じハッシュタグで集約することが出来るため、これらの特定のトピックに関する投稿を簡単に見つけることができるのです。「#ハッシュタグ」がTwitterやInstagrmaだけのものではなく、FacebookやPinterest 、LinkedIn、Google+など多くのソーシャルメディアプラットフォームが検索可能なリンク機能などを実装しています。
活用方法としては、ブランド独自のハッシュタグを使用して、ユーザーにコンテンツを共有したり、トレンドハッシュタグを活用して、話題のコンテンツを作成する、ハッシュタグを活用したキャンペーンなど、ビジネスで活用できる様々な方法があります。
ハッシュタグの活用をSNSマーケティング戦略として取り入れることは、高度なものではありません。運用しているSNS内で人気になっているハッシュタグを精査し、適切なハッシュタグを見つけて、自社の投稿やキャンペーンに活用してみましょう。
各SNSに適切なハッシュタグ数は?
使用するハッシュタグの数は利用するSNSプラットフォームによって異なります。一部のプラットフォームにはハッシュタグが適切に作用しません。自社で活用しているSNSに最適なハッシュタグの数を把握して効果的に活用しましょう!
Facebook
なんといっても世界で断トツにユーザーが多いFacebook。月間アクティブユーザー数は29.1億人(2021年Q4)、毎日19.3億人のユーザーがFacebookプラットフォームにアクセスしています。この数字は世界人口の36%が毎日なんらかのFacebook関連サービスを利用しており、SNSの中でも圧倒的なユーザー数を誇ります。Facebookで最も多く使われている言語が英語、スペイン語、ポルトガル語、インドネシア語、フランス語です。
Facebookで使用する適切なハッシュタグの数
1~2個
Facebookの検索バーを使用して、ハッシュタグ検索を行いましょう。ハッシュタグをクリックすると、同じハッシュタグを使用したFacebook投稿のフィードが表示されます。投稿するコンテンツに本当に関連する1~2個のキーワードを見つけて、ハッシュタグを選択しましょう。
Twitterの月間アクティブユーザー数は3億3000万人です(2019年第1四半期)。Twitterユーザーの6870万人(19.4%)は、米国ユーザーであり、2番目は日本、3番目はインドです。また、2020年第4四半期には、ドイツユーザーが30%増加しました。
Twitterで使用する適切なハッシュタグの数
1~2個
Twitter内のトレンドトピックでトレンドハッシュタグが確認できます。技術的には何個でもハッシュタグを挿入することができますが、3個以上のハッシュタグを使うと、エンゲージメントが低下する可能性があるため最大で1~2個を使用することをお勧めします。また、ハッシュタグは、リツイートのコメント・返信・プロフィールにも挿入することができますので、コメントや返信でも活用てみましょう。
ビジネスパーソンに特化したソーシャルメディアLinkedIn。日本では馴染みが薄いですが、全世界のユーザー数は7億4000万人以上に達し、世界200カ国以上、24言語にわたり使用されています。ユーザー属性も他のプラットフォームとは違い、「若手起業家」や「経営者」などの利用が多く、LinkedInユーザーのうち、6300万人以上が、意思決定などの決定権があるポジションについています。
LinkedInで使用する適切なハッシュタグの数
2~3個
LinkedInに投稿する記事の中にハッシュタグを含めます。検索バーを使用して適切なハッシュタグを検索しましょう。1つ注意点として、記事を公開した後は、ハッシュタグを編集・削除することは出来ません。LinkedInで使用するハッシュタグが多すぎると、アルゴリズムにスパムとしてみなされる可能性があるので、注意が必要です。
月間アクティブユーザーが10億人、1日のアクティブユーザー数が5億人に達するインスタグラム。ブランドコンテンツに関するエンゲージメント率が1.6%に達し、世界中の多くのビジネスがインスタグラムを活用しています。36言語対応可能であり、右から左に読む言語、アラブ語、ペルシャ語、ヘブライ語も対応可能になっています。
LinkedInで使用する適切なハッシュタグの数
5~10個
インスタグラムの検索タブでハッシュタグ検索をしましょう。ストーリーには最大10個のハッシュタグを含めることができます。通常の投稿には最大30個のハッシュタグを含めることができます。また、ブランドプロフィールにもハッシュタグを含めることが可能です。
インスタグラムではトレンドハッシュタグのリストを公開していません。検索タグで検索するとハッシュタグが投稿されている数がわかります。関連ハッシュタグも活用しましょう。
YouTube
月間アクティブユーザー数20億人以上を誇り、世界で2番目に訪問されたサイトであり、米国成人の74%以上が使用するYouTube。B2B企業の意思決定者の50.9%がYouTubeを使用して製品を検索して調査を行っています。(Facebookが48.5%、LinkedInは33%)
YouTubeで使用する適切なハッシュタグの数
2~3個
動画タイトルまたは、動画説明にいくつかのハッシュタグを追加しましょう。15個を超えるハッシュタグを使用すると、スパム認定される場合があるので、注意してください。
ビジネスに活用!適切な「#ハッシュタグ 」の探し方
ハッシュタグは正しく活用することによって、リーチを拡大し、エンゲージメントを高め、フォロワーを増やすことができます。ハッシュタグを効果的に活用するためには、どのハッシュタグを、いつ使用するかについて戦略的に考える必要があります。適切なハッシュタグの検索・活用方法を紹介します!
競合を徹底検証
どのマーケティング施策でも欠かせないのが『競合調査』。ランダムにハッシュタグをつけても、ユーザー数は増えません。自社のブランド、商品・サービスと似たものを提供する企業のアカウントの投稿状況を観察して評価してみましょう。特にパフォーマンスの高い投稿に絞って、自社に適応できる可能性のあるハッシュタグをピックアップしてみましょう。また、どのような写真を用いているか、投稿タイミングや頻度なども調べましょう。
検索欄を使ってみる
ツールを使わなくてもインスタグラムの独自の機能、「発見(explore)」タブを使って、適切なハッシュタグを検索することが可能です。そのハッシュタグを使った投稿なども確認できるので、アイデア出しとしてもとても参考になれます。
「②発見」を選択すると下記のように、おすすめの動画、投稿などが普段からフォローしているアカウントに似た投稿がたくさん表示されます。
検索欄でキーワードを入力すると、人気のあるハッシュタグやアカウントなどが上位表示されます。
関連性の高いハッシュタグを使う
また、検索欄で出てきたハッシュタグを選択すると、関連性が高く、且つ人気のある投稿が出ます。こちらもツールを別途使う必要がなく、ほとんどのソーシャルメディアの既存の機能で完結できるのでとても便利です。
下記では、「京都」をキーワードで検索結果として表示されています。
インフルエンサーが使っているハッシュタグを使用する
同じ業界で活躍しているインフルエンサーは旬なハッシュタグを駆使しています。そのインサイトを分析することで学べることが多いのではないのでしょうか?Hashtagify.meはTwitterやインスタグラム上で最も影響力のあるインフルエンサーが、ある特定のキーワードでどのハッシュタグを使っているのかを抽出することができます。
例えば、”health – 健康”のキーワードで調べたところ、どのインフルエンサーがどのハッシュタグを使っているのか一目でわかります。
トレンド・流行を知る
ソーシャルメディア内の検索タブでハッシュタグを検索する方法も1つですが、各ソーシャルメディアで流行っているハッシュタグを見つけるためにはツールを活用する方法も1つです。
RiteTag.comは1時間あたりにそのハッシュタグが使用されたツイート数、リツイート数、そのハッシュタグを閲覧した人の数を提供してくれます。
使えそうなハッシュタグ&使用したハッシュタグは残す
いつもつも使っているハッシュタグや、インサイトなどを分析している場合は、どのハッシュタグが一番流入数が高かったのかを記録しましょう。メモをし続けることでどの投稿にどのハッシュタグを使えばいいのかも一目でわかります。。
ハッシュタグをあえて隠す
投稿のキャプション(説明文)には伝えたいメッセージのみを残して、ハッシュタグはあえてコメントとして残したり、改行を多く加え文章とハッシュタグの間に改行を加えることにより、視覚的に美しいキャプションが完成します。
独自のブランドハッシュタグを作る
ブランドを用いたハッシュタグの例としては、会社名、スローガン、商品名などが使えます。新規のキャンペーン施策用に使ってみたり、自分のブランド名がどれぐらい知られているのかをハッシュタグを通して計測できることが可能です。
KITKATは、Twitter上で、商品を宣伝する方法として、「#KITKAT」を使用しています。
Santa’s in break mode! How are you spending your Christmas break? 🍫 #KITKATSanta pic.twitter.com/ji4SBdms0B
— KITKAT (@KITKAT) December 29, 2020
絵文字ハッシュタグに挑戦
スペースや%,$などの記号はハッシュタグで機能しないですが、絵文字は機能します。絵文字を用いたハッシュタグは目新しさと斬新さが売りであるのと、ハッシュタグをできるだけ短くすることができます。
ハッシュタグをつける時の注意点
各ソーシャルメディアには使用を禁止するハッシュタグが存在します。通常は不適切なハッシュタグを禁止していますが、毎年変更されるので必ず把握しておきましょう。アルゴリズムによりスパム認定されてしまい、アカウント停止などにも繋がります。無害だと思われるハッシュタグも一時的に禁止されるなどの措置もあるので、必ず注意しておきましょう。2019年は一時的に「#happythanksgiving」が禁止されました。
また、現在も「#beautyblogger 」は禁止されていますが、「#beautybloggers」は使用可能です。
<インスタグラム内ハッシュタグ検索>
毎年インスタグラムの禁止されているハッシュタグリストが公表されますので必ず確認してから運用をしましょう!
さいごに
ハッシュタグをうまく活用すれば、SNSマーケティング施策に大きく貢献することができます。 SNS投稿用のコンテンツを企画・制作をするときは、関連する「#ハッシュタグ」を含めることを忘れずに!
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。