「世界のアプリインストール広告」解説
~Apple・Google広告を解説~
世界ユーザーにアプリを届ける!
世界のスマホアプリ市場とアプリインストール広告
皆さん、スマホアプリはどのくらいお持ちですか?
ゲームをするだけではなく、メールをチェック、スケジュール管理、ニュースや天気予報、株価情報、書籍・漫画・動画などのエンターテイメント、SNS、ショッピング、どれもスマホアプリを使用していませんか?スマホの使いすぎを制限するためのスマホ依存対策アプリも存在しています。
皆さんの日常生活の中で「アプリを使用しない日はない」というくらいアプリは日々の生活の中に浸透しています。
近年、モバイルアプリを導入する企業も増加しています。アプリを開発する側からみても、自分達が開発したアプリを「出来るだけ多く世界中のユーザーに届けたい。」「ダウンロードしてもらいたい。」と、思ってはいるが世界の無数に溢れるアプリに埋もれて、なかなかダウンロード数が伸びない。そう感じている担当者の方も多いのではないでしょうか?
今回は、世界中のユーザーにアプリを届けるための数ある手法の中から即効性のある「アプリインストール広告」を「世界のスマホアプリ市場状況」と共にご紹介します!
世界のアプリストア市場は?
アプリストア消費支出額
アプリをインストールする時は、App StoreやGoogle Playなどのアプリストアを利用することがほとんどだと思います。2019年の全世界のアプリストア消費支出は1200億ドルにも上り、2016年と比較すると2.1倍となりました。
*アプリストアの消費支出とは、アプリストアを通じて得られる支出(有料ダウンロード、アプリ内課金、およびアプリ内サブスクリプション)のこと。
国別のアプリストアにおける消費支出額を見ると、最大の市場は中国で、次いで米国、日本、韓国、英国となっています。
2019年に消費⽀出の成⻑を牽引したのは⾮ゲーム系アプリ内のサブスクリプションです。全体の消費支出に占める割合が2016年の18%から2019年の28%まで10%伸びており、米国においてはマッチング系アプリと動画ストリーミングアプリが⼤成功を収めているようで、Tinder、 Netflix、Tencent Videoが2019年の⾮ゲーム系アプリの消費⽀出ランキングで⾸位に⽴ちました。
では、ゲーム系アプリの消費支出はどうでしょうか?
2019年のゲームアプリの支出において、モバイルゲームが他のすべてのゲーム形式を足した額よりも35%も高くなったそうです。2020年には、ゲームアプリがアプリストアで1000 億ドルを超えると予測されていますが、その中でも「モバイルゲームアプリ」が大きくリードしていくでしょう。
このように世界におけるアプリストアでの消費額はゲームだけでなく非ゲーム系も増加しており、今後も成長し続けると見込まれます。
世界のスマホアプリ利用状況
App Annieが発表した「2020年版モバイル市場年鑑」によると2019年に全世界でダウンロードされたアプリ数は2040億件を突破。国別のアプリダウンロード数を見ると、1位が中国で約80%を占めており、次いでインド、米国、ブラジル、インドネシアとなっています。
ダウンロード数の増加を牽引する主⼒になったのは、インド、ブラジル、インドネシアを含む新興市場で、今後インターネット環境の整備が進むにつれますます注視していく必要がある国となっています。
世界のモバイル利用時間
2019年に消費者がスマートフォンに触れた1日の平均時間は、2017年と比較すると35%も伸び、「3時間40分」となっています。
App Annieの調査では、国別ではインドネシアは最も長く1日5時間モバイルを利用しているそうです。次いで中国、ブラジル、韓国、インドとなっており、モバイルファーストの新興市場では、毎日多くの時間がモバイルに使われていることが分かります。
アプリインストール広告「Google UAC」と「App Search Ads」とは?
アプリインストール広告とは、モバイルアプリのダウンロードを促す広告です。数あるアプリの中から欲しいアプリを選んでダウンロードしたときのことを思い起こしてみてください。iPhoneユーザーならApp Store、AndroidユーザーならGoogle Playを利用する方が多いと思います。今回紹介するApple Search AdsとGoogle UACはそれぞれApp StoreとGoogle Playに優先的にアプリを掲載し、ユーザーのダウンロードを促すことができる広告のことです。
Google広告 アプリキャンペーン(旧:UAC)
全世界でみると首位のシェアを持つAndroid。このAndroidユーザーに効果的にアプローチできるのが、「Googleのアプリキャンペーン(旧:UAC)」です。
アプリキャンペーンを利用すると、Google Playだけでなく、Google 検索、Google 検索パートナーサイト、Google ディスプレイネットワーク、YouTubeなどアプリ広告を掲載できる多数のサイトに幅広く広告を掲載することができます。
<広告系掲載イメージ>
広告を出稿した際の広告掲載イメージは以下のようになります。
Google Play
検索窓に欲しいアプリに関連するキーワードを入力したとき、自然検索より上の広告枠にアプリを掲載することが可能です。
「こういうアプリが欲しい」とユーザーの興味関心が高まっているタイミングでの関連度が高く、ユーザーが興味を持つ可能性が高くなります。
Googleの自然検索の上にも表示させることが可能です。位置としてはリスティング広告が表示される部分と同様です。
YouTube では、広告がクリックされたり、アプリがダウンロードされたりする可能性が最も高い場所に広告が表示されます。
その他、ニュースサイトやブログなど、インターネット上のモバイルウェブサイト全般に対しても広告を配信します。
アプリキャンペーンの魅力は1つの広告を作成すれば他の媒体に対して最適な表示方法で広告を掲載できるという点です。広告掲載の手間はなく、いろいろな媒体に載せられるのですからこれほど良いことはないですよね。
Apple Search Ads
App Storeからアプリをインストールするとき、人気ランキングやおすすめから探しますか?それとも欲しいアプリに関連する語句を入力してアプリ検索をしますか?
Appleによると、App Storeを使っている人のうち70%が検索機能を利用してアプリを見つけており、さらに検索後アプリの詳細ページに行くことなく検索結果からそのままダウンロードする割合は65%にも昇るとのことです。
<出典:Apple Search Ads>
このデータから、iOSユーザーのかなりの人がApp Storeの検索機能からアプリをダウンロードしている、ということになります。
Apple Search Adsを使えばこのApp Storeの検索画面上位にアプリを優先的に掲載することができるようになります。
<広告系掲載イメージ>
下の図が広告を出した時のイメージです。(Search Ads – Apple(日本)より)
背景が青くなっており、”Ad”との表記もされおり、自然検索の部分と比べるとユーザーの目につきやすくなっています。そしてこの広告枠は「最上位の1枠のみ」です。
Appleは“App Store検索画面の一番上ほど、アプリケーションをアピールできる場所はありません”と言っていますが、Search Adsの平均コンバージョン率が50%という数値からも上位表示をさせることが重要なポイントだと言えるでしょう。
平均コンバージョン率が50%というのは、アプリをタップした人の2人に1人がインストールしているということでかなり高い確率となります。
Search Adsを使えば「アプリを手に入れたい」と ” 明確な目的 ” を持って検索しているユーザーに真っ先にアプローチすることが可能です。
「Search Ads」は2016年10月に米国で提供が開始され、2018年8月から日本でも利用可能となりました。そして2020年5月現在は世界60か所以上の国に対応しており、アプリで海外市場を目指す場合には有効な広告と言えるでしょう。
まとめ
世界のスマホアプリ利用状況とアプリインストール広告についてご紹介しました。今後もアプリ市場は急速に成長していくとともに、モバイルユーザーも急速に増加していくと予測されています。せっかくアプリを開発しても世界中のユーザーに届かなければ意味がありません。アプリの海外向けプロモーションの1つとして、広告での認知拡大や、Apple Search Adsへの掲載をご検討してみてはいかがでしょうか?
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吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。