B2B・B2Cで違う!
「海外ユーザーに刺さる、SNSコンテンツ投稿時間帯」
海外に向けてSNSで情報発信をしているけど「いいねの数が増えない。」「フォロワーが増えない」と頭を抱えているマーケターの方も多いかと思います。せっかく時間を割いて制作したコンテンツを、できるだけ多くのユーザーに見てもらいたいと思うのは当然です。
タイミングの良い投稿することは、より多くの「いいね!」「コメント」「シェア」につながる可能性があります。しかし、数多く存在するSNSごとに適切な投稿時間は異なってきます。
今回はソーシャルメディアに投稿する適切なタイミングを見つける方法と、メディアごとの適切な投稿タイミングをご紹介します。
最適な配信時間を探る際はお役立て下さい!
1.適切な投稿のタイミングを見つける方法
SNSの適切な投稿のタイミングを見つける方法は複数ありますが、SNSを利用しているユーザーについて知ることが、はじめの一歩です。SNSを利用するユーザーは、年齢・国籍・タイムゾーンなどで異なります。
ユーザーを知る
各ユーザーは問題や課題を抱えていて、それを解決するために利用するソーシャルメディアを使い分ける傾向があります。ターゲットとするユーザーはどのSNSを使用していますか?
投稿する内容にマッチするユーザーの興味を惹くには、ユーザーのペルソナ作成は不可欠です。ペルソナは、年齢・性別・住んでいる地域・タイムゾーンといった、基本的な情報から、日常的な行動、SNSを利用する時間帯など、社会的習慣など、細かな情報をベースにして作成すると、より精度が高まります。
ペルソナを作成し、ユーザーがSNSを利用する時間帯を調べ、最も多くのユーザーが利用する時間帯が、投稿のベストタイミングになります。
投稿をテストする
適切なタイミングを知るには、実際に投稿してみて、どの時間帯で最も反応が得られたかを把握するというのも効果的な方法です。ユーザーが利用していない時間帯に投稿しても、コンテンツに気づいてもらえない確率が高くなります。反対に、ユーザーが利用している時間帯に投稿すると、反応が高まることが期待できます。といっても必ず反応が得られるわけではありません。
同じコンテンツを、異なる時間帯に投稿して、テストすることがベストな方法です。もし、どの時間帯に投稿しても反応がイマイチ、という場合は、投稿するコンテンツの中身に問題があると考えられます。ユーザーの興味とコンテンツの内容がマッチしているかどうか、改めてもう一度考える必要があります。
国によって違う投稿時間を理解する
グローバルでSNSを運用する場合は、地域ごとに異なるSNSの投稿スケジュールを作成する必要があります。ポイントは各国の場所が重要となります。小売ブランドにとって木曜日の午後6時が投稿に適した時間だとしたら、それは顧客にとっての午後6時であり、企業側の都合は全く関係ありません。
ソーシャルメディア投稿ツールには、スケジューリングした上で自動投稿できる機能もありますので、それを利用しても良いでしょう。投稿する際に適切なツールを利用すると、それぞれの国のベストなタイミングで投稿出来るでしょう。
競合を調査する
競合企業もSNSを効果的に利用しようと分析し、タイミングを見つけるために、SNS上でさまざまな試みをしています。
競合企業の活動に影響を受けやすいたいめ、競合企業の活動内容についても把握する必要があります。ユーザーからの評価やリアクション、共有しているコンテンツなどについて、できるだけ詳しく調べてみましょう。最低5社について調べるようにして、どのようなスケジュールで投稿しているかなど、情報をメモしていきます。投稿する時間帯を把握するとともに、「デッドタイム」と呼ばれる、投稿を避ける時間帯もあります。
また、競合企業が投稿する時間帯と反対の時間に投稿するなど、収集した情報を基にテストをすると、タイミングを見つけやすくなります。大手企業は緻密な分析に基づいたSNS戦略を展開しています。こうした戦略をお手本にして、応用することも効果的です。
SNSの世界は常に変化しています。同じ方法を繰り返していても長続きしない場合も多く、投稿のタイミングが変わってしまうことも少なくありません。こうした状況に対応するには、テストを繰り返して、最適化を進めていくことがポイントです。
2.各ソーシャルメディアのベストタイミングとは?
使用目的によってSNSを使い分ける現在では、各SNSによってベストタイミングは異なります。ここではソーシャルメディア別のベストタイミングについてご紹介します。すべて同じ結果になるというわけではありませんが、ソーシャルメディアを活用する際の参考にしてください。
※米国での投稿を行う場合を想定した時間を記載しています。
Facebookに投稿するのに最適な時期
最近Facebookはアルゴリズムを変更し、親しい間柄にある人達同士のコミュニケーションを重要視するようになりました。そのため、企業ブランドのコンテンツは、以前よりもユーザーにアクセスするのが難しい傾向にあります。できるだけユーザーにアプローチするには、適切なタイミングに投稿することが望まれます。
適切なタイミングについて、B2BとB2C別に見てみましょう。
● B2B
B2Bの投稿に最適な時間帯は、火曜日・水曜日・木曜日の午前9時から午後2時(EST/米国東部標準時間)の間ということがわかりました。
● B2C
B2Cでは、月曜日・火曜日・水曜日の午後12時(EST/米国東部標準時間)でした。
Facebookユーザーのおよそ74%は、毎日利用しています。これは、ほかのソーシャルメディアよりも高い数字となっています。また、Facebookユーザーのおよそ88%は、モバイルデバイスからサイトにアクセスする傾向にあります。
また、Facebookのアルゴリズムは、2020年に更新され、共有やコメント欄がない場合、コンテンツは表示されない傾向がり、テキストコンテンツよりライブ動画の投稿が推奨されています。また、他のソースから転用ではなく独自性がり、付加価値が十分にある動画を投稿する事が重要となっています。
これらの情報を参考に、投稿にベストな時間帯を見つけましょう。
Twitterに投稿するのに最適な時期
Twitterの投稿スパンは、ほかのソーシャルメディアよりも早く、有効時間も短いため、タイミングを見極めることが特に重要になってきます。
● B2B
Twitterに投稿する最適な時間帯は、月曜日と木曜日の午前9時から午後4時(EST/米国東部標準時間)と、午前11時から午後1時(EST/米国東部標準時間)の間になります。
● B2C
月曜日から水曜日の間で、時間帯は午後12時または午後1時(EST/米国東部標準時間)が理想です。
アメリカでは、Twitterユーザーのおよそ46%が1日に1回以上Twitterのサイトにアクセスしています。Twitterユーザーの8割が、デジタルネイティブなミレニアル世代です。またTwitterはグローバルなソーシャルメディアツールで、およそ33もの言語に対応しています。これらの数字はあくまでも参考ですが、データを基に、テスト投稿を繰り返しましょう。
また、Twitterの最新のアルゴリズムは下記のような投稿を優先させる傾向があります。
- プロフィールが充実しているアカウントが優先される
- ユーザーが読む時間の長いツイートが優先される
このポイントを踏まえて投稿を行いましょう。
Instagramに投稿するのに最適な時期
Instagramは企業にとってブランディングには欠かせないツールとして成長しています。同じ時間帯でも反応の高い業界とそうでない業界があることがわかりました。そのため、Instagramのベストな投稿時期には個人差があり、テスト投稿を繰り返して見つけていくしか方法はありません。
Instagramのアルゴリズムは、常に新しく投稿したコンテンツが表示されやすい傾向にあります。この特徴を活かすことが、投稿のコツと言えるでしょう。
Instagramの最新のアルゴリズムは下記の特徴を優先させます。
- いいね!よりも「コメント」が重視される
- 「定期的な投稿」を行うことでタイムラインの上位にコンテンツが配置される
- 「動画の優先」は行われない
LinkedInに投稿するのに最適な時期
LinkedInの最適な投稿時間帯は午前7:45・午前10:45・午後12:45・午後5:45(いずれもEST/米国東部標準時間)です。
● B2B
火曜日と水曜日
● B2C
月曜日と水曜日が、投稿に適した日です。
アメリカの場合、LinkedInを使用しているユーザーの半数は大学の学位を持っています。LinkedInユーザーのおよそ45%は、上級管理職です。ユーザーのおよそ57%は、モバイルデバイスからLinkedInを利用しています。
また、LinkedInアルゴリズムは下記の様な投稿を優先表示させる傾向がります。
- 継続的に投稿を行っているユーザーのコンテンツが優先される
- リンク等に対する意見を促すような投稿が優先される
LinkedInが会話を重視したアルゴリズムを採用しているので、このあたりも考慮して投稿を行うと良いでしょう。
まとめ
ソーシャルメディアを有効に活用するには、投稿時間が重要であることがわかりました。ソーシャルメディアごとにタイミングの良い時間帯は異なります。ご紹介した情報を参考にしながらテスト投稿を繰り返し、各SNSのアルゴリズムを理解したうえでベストな投稿時間を見つけてください!
ソーシャルメディアは海外デジタルマーケティングにおいて必要不可欠ともいえる媒体です。SNSを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがございましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。