「フィリピンEC市場まとめ」
~フィリピンユーザー特徴、トレンドを紹介~
東南アジアにおいて、近年政治的にも観光的にも注目されているフィリピンは、日本や韓国ほどの先進国ではないものの、携帯電話普及率は約92%に及び、(おおよそ8,726万人)が、SNS、モバイルアプリといったデジタル製品・サービスを利用しているとされます。
さらに最近では国内のeコマース市場が急速に成長しており、国内外の多くの企業が顧客を確保しようと、オンラインサービスを展開しています。そこで今回は、著しい成長をみせるフィリピンのeコマース市場の現状とトレンドについてご紹介していきたいと思います。
フィリピンの総人口およびデジタルユーザー数
2019年1月時点でのフィリピンの総人口は約1億670万人でした。その内の71%以上はインターネットサービスを利用しており、興味深いことにソーシャルメディアを利用しているユーザー数も総人口の半数以上となっています。さらに8,726万人はモバイルユーザーとなっているほか、最も多いFacebookの利用者は約7,500万でした。
出典:HootSuite「DIGITAL 2020: THE PHILIPPINES」
インターネットユーザーがこれほどまでに急増している理由は、国内の遠距離通信のインフラストラクチャーが改善されてきており、それに伴ってインターネット環境にアクセスできる人々の比率が高まっているためです。また、スターモバイルやチェリーモバイルといった、フィリピンの現地企業が開発した携帯電話が、海外ブランドよりも遥かに安価で販売されているため、低コストでモバイル端末が購入できるのも要因の一つです。
フィリピン国内のeコマース市場データとトレンド
統計サイト「Statista」にて公開されている、フィリピンのeコマース市場および消費者のデータによれば以下のデータを読み取ることができます。
- eコマース市場の収益は2020年に35億4600万米ドルに達すると予測されています。
- 収益は7%の年間成長率(CAGR 2020-2025)を示すと予想され、2025年までに7,665百万米ドルの市場規模が予測されます。
- 市場最大のセグメントはElectronics&Mediaで、2020年の市場規模は9億5500万米ドルと予測されています。
- ユーザーの普及率は2020年には5%になり、2025年には47.8%に達すると予想されています
- 市場最大のセグメントはElectronics&Mediaで、2020年の市場規模は9億5500万米ドルと予測されています。
また、2020年現在3890万人のeコマース ユーザーがおり、2025年までに5580万人に達すると予想されています。これらの5580万人のeコマース(オンラインショッピング利用)ユーザーは総人口のほぼ半数を占めると予測されています。
Source : Statista(Forecast adjusted for expected impact of COVID-19),November 2020
アイルランドに拠点を置く「eShopWorld」がカテゴライズしたeコマースサービスのグラフによれば、電子機器およびメディアが最も人気の高い製品・サービスであり、続いてファッションが2番となっています。2025年までに「電子機器およびメディア」は16億9000万米ドル相当の取引が予想されており引き続きリードすると予想されています。
その他、フィリピン国内のオンラインショッピング時に利用されている決済データを持っており、そのデータによると、37%が着払い(現金)を利用し、次いで銀行振替29%、クレジットカード22%となっています。
Source : Statista
まとめ
今やフィリピンでは、国民の大半はインターネットを利用しており、デジタルユーザーが非常に多い国へと変わりました。そしてこれは、eコマース関連の事業やサービスを展開するのにとても適した環境であり、大きなポテンシャルを秘めているといえます。
またソーシャルメディアサービスが非常に利用されているフィリピンでは、ECサイトの広告手法としてFacebookやTwitterなどのSNSの広告も大変重要施策の1つになります。特にフィリピンではフェイスブックユーザーが7500万人と群を抜いて多く、一方で日本国内ではメジャーなSNSであるTwitterユーザーは660万人と増加はしていますが現状のユーザー数は以前少なく、その影響力は極めて小さいといえるでしょう。そのことを念頭に置き、フィリピンに適した施策をしっかりと見極めて、ターゲットに沿った施策を進めていきましょう!
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吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。