2021年版
「YouTube、16の統計データ」
「動画」はなくてはならない情報源になりました。
今後もネットインフラや5Gの普及によって、多くの情報を届けられる「動画コンテンツ」はますます増加し、多くの情報が「動画化」されると言われています。
時代の変化に伴い、企業の動画活用は必須の時代。世界中の企業が既に動画をマーケティングに活用しています。そんな競合ひしめく世界の”荒波”に立ち向かうには、動画マーケティングが繰り広げられるYouTubeの現状を正しく理解しておくことが必要不可欠です。
そこで本記事ではYouTubeの最新状況を示す「最新版!YouTubeをめぐる16の統計データ」をご紹介します。
YouTube「ユーザー」に関する統計
1.世界中で23億人以上が月1回YouTubeを使用
全世界のソーシャルメディアユーザー数は45億人。23億人ということは、全世界のソーシャルメディアユーザーの50%以上がYouTubeを利用しているということになります。また、世界中のインターネットユーザー数の3分の1ほどの数字となり、この数字は驚異的といえます。
2.アメリカ成人の81%がYouTubeを利用しています
世界で最もユーザー数が多いSNSはFacebookですが、実際にSNSを使用している人の割合はYouTubeの方が多くなっています。
過去5年間を見るとFacebookのユーザー数は横ばいで推移し、その他のInstagram、TikTok、Twitterなど多くのSNSも大きな変化は見られません。しかし、その中で「YouTube・Reddit」は大幅な成長を見せており、ユーザー数などを含めYouTubeはいま最も人気があり勢いのあるSNSの1つと言えるでしょう。
< Pew Research Centerのデータを元にインフォキュービック・ジャパンにて作成 >
3.15歳~55歳の70%以上がYouTubeを使用
15~35歳の米国インターネットユーザーの77%がYouTubeにアクセスしています。また、36歳~55歳でも70%以上が利用するなど全世代で高い人気を誇っています。
また、注目すべきは56歳以上のユーザーです。2019年の58%から67%へと+9%の成長を見せました。これは、全年齢層のなかでも最も高い増加率であり、高い年齢層であっても利用するソーシャルメディアであることを示しています。
<Statista.comのデータを元にインフォキュービック・ジャパンにて作成>
4.去年に続き、狙い目市場は…インド!?
去年の記事でもご紹介しましたが、YouTubeのユーザー数がものすごい勢いで増加しているのが、インドです。毎年10%以上増加がみられており、今後も増加すると見込まれています。
インドのユーザー数は4億4000万に上るとみられています。(それでも人口の36%ほど)
YouTube「利用」に関する統計
5.YouTubeは世界で2番目に訪問されたWebサイトです
世界でもっと訪問されたWebサイトは「Google」です。ご存知のように、2006年にYouTubeはGoogleに買収されており1位、2位をGoogleのサービスが占めていることになります。
6.1日あたり10億時間以上の動画が視聴されている
YouTubeは全世界で毎日10億時間以上の動画が視聴されており、毎日数十億回の動画が再生されています。これはYouTubeが100以上の国でローカライズされており、80の異なる言語でアクセスすることが出来ることが大きく影響しているようです。
7.動画再生回数はアメリカがトップに
世界各国のユーザー数をみるとインドが圧倒的ですが、「再生回数の合計」を見ると内訳は大きく異なります。
インドはユーザー数が2億2500万に対して、再生回数は5000億回
アメリカはユーザー数1億9700万に対して、再生回数は9160億回
「再生回数」を見ると、アメリカにおける再生回数はインドを大きく上回ります。つまり、米国のユーザーはインドユーザーよりもはるかに多くの動画を視聴しているということを示しています。
< Backlinkoのデータを元にインフォキュービック・ジャパンにて作成 >
7.1人あたりの視聴時間は毎年「長時間化」
1人の視聴者がYouTube視聴に費やす1日の平均時間は直近3ヶ月の平均が19分41秒(Alexa)でした。2018年が平均8分41秒、2019年は11分24秒であることを考えると、利用人数だけでなく視聴時間も毎年確実に長時間化しています。
8.ライブストリーミングが急成長
2020年上半期、1日のライブストリーミングの総数が前年同期比45%増加しました。また、視聴者の58%はライブストリーミングに参加することで自分より大きなものとの「繋がり」を感じることができると答えています。
9.「ウェルビーイング系チャンネル」が大躍進
世界的なパンデミックを乗り越える方法として、多くの人が注目したのが「ヨガ」や「マインドフルネス」などの動画でした。
< YouTube Culture & Trendsのデータを元にインフォキュービック・ジャパンにて作成 >
YouTubeレポートによると、2020年の1年間で「ヨガ」や「マインドフルネス」の視聴回数は約3倍の成長となりました。
YouTube「ビジネス」に関する統計
10.B2B企業ではYouTubeを利用しての事前調査が一般的に
B2B企業におけ担当者の50.9%がYouTubeを使用して、購入の事前調査を行っています。
圧倒的にユーザー数が多いFacebookであっても48.5%。ビジネス向けSNSであるLinkedInでも33%であることから、多くの担当者が事前調査を行うSNSとして「YouTube」を選択していることが伺えます。
11.約62.9%の企業が動画投稿先としてYouTubeを選択
YouTubeはFacebookに次いで2番目に人気のある動画コンテンツ配信チャンネルです。
12.70%以上の視聴者はモバイル端末からアクセス
YouTubeのモバイルアプリはGooglePlayストアだけでも50億回以上ダウンロードされています。また、興味深いことに近年ではテレビ画面を通しての視聴が増加傾向にあり、1日4億5千万時間分のコンテンツがテレビ画面を通して視聴されています。
13.アルゴリズム攻略はYouTube攻略のカギ…!?
ユーザーが視聴する動画の70%は、YouTubeアルゴリズムによって推奨されたものを視聴しています。
アメリカにおける調査でも、YouTubeユーザーの約81%が「YouTubeによって推奨されるおすすめ動画」を時々視聴し、そのうち15%は定期的に見ていると回答しています。つまり、多くの視聴者はアルゴリズムによってオススメされた動画を視聴しており、YouTubeアルゴリズムを理解したうえで動画を制作・運用することが視聴数を上げるポイントの1つと言えるでしょう。
「YouTubeアルゴリズム」解説
~視聴数を左右するヒミツ~
YouTube「広告」に関する統計
14.TrueView広告の効果は10倍高い
Think with Googleのレポートによると、TrueView広告を見たユーザーは、視聴者自身よりも広告で促された行動を取る可能性が10倍高いと報告されています。それに伴い、TrueView広告を利用した企業数は前年と比較して260%も増加しています。
15.YouTube広告が、商品の購入を後押しする
70%の人がYouTubeでブランドを視聴した結果、ブランドの購入へと繋がったと回答しており、YouTube広告がアクションを後押しするという結果に。また、YouTube広告を30秒以上視聴したユーザーは、ブランドのチャンネルにアクセスまたは登録する可能性が23倍高くなるとのGoogleの調査結果もあり、YouTube広告の効果的な活用はマーケターにとって必要不可欠となりそうです。
16.YouTube広告の活用が拡大!
YouTube広告の活用は、毎年ぐんぐんと上昇しています。YouTubeの2020年第3四半期の広告収入は前年比32%増加しました。2021年は米国だけでも前年比17.8%増の40.4億ドルの純広告収入が見込まれており、2022年は68億7000万ドルが見込まれています。
< Statistaのデータを元にインフォキュービック・ジャパンにて作成 >
まとめ
2005年に創業者であるジョード・カリム氏が投稿した「Me at the Zoo」から始まった動画ウェブサイトは16年を経て、クリエイターや企業が多くのコンテンツを視聴者と共有する巨大プラットフォームへと成長しました。デジタルマーケティング施策の一つとして「動画の活用」が当たり前の時代。確かな成果を出すためには、重要な統計データを理解した上で、GoogleやYouTubeといったプラットフォームを効果的に運用する必要があります。
そんなYouTubeを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがありましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。