LinkedInについて知っておくべき、24の統計データ!~LinkedInをマーケティングに活用しよう~
みなさんはLinkedIn使っていますか?
日本では「転職・就職」や「英語」というイメージが定着しており、ユーザー数はまだまだ少ないLinkedIn。しかし、海外へと目を向けてみると、世界中のビジネスに関心の高い人たちが、各業界の専門家と繋がるための重要なソーシャルネットワークとして確実に定着してきています。
近年、LinkedInが注目を集める理由として、上級レベルの幹部や経営者・意思決定者が多く、信頼性の高いSNSとしてユーザーに認識されていることや、LinkedIn広告では、上級レベルの意思決定者に対して適格なターゲティングが可能であり、他のSNS広告に比べて「コンバージョン率」が遥かに高いことが人気の理由として挙げられます。
しかし、LinkedInをB2Bマーケティング施策の1つとして成功に導くためには、LinkedInの現状を正しく理解しておくことが必要不可欠です。
そこで、今回はLinkedInを最大限に活用するために、2022年に知っておくべき最新の「LinkedIn統計データ」をご紹介します。
目次
LinkedIn「ユーザー」に関する統計
1.LinkedInユーザー数は8.1億人を突破
インフォキュービック・ジャパンブログでも定期的にLinkedInをご紹介してきましたが、ついにLinkedInユーザー数は8.1億人を突破しました。
前回こちらの記事をご紹介した時のユーザー数は、7億5600万人(2021年11月記事公開時)。2022年2月の現在までのたった3か月で「5400万人」もユーザー数が増加したことになり、この数字は驚異的といえます。
2.月間アクティブユーザーは3.1億人以上
LinedInの月間アクティブユーザー(MAU)も増加し、3.1億人を突破しました。月間アクティブユーザーのうち、40%以上の人、つまり1.24億人はLinkedInへ毎日アクセスし、平均11分間時間を費やしています。
3.地域別ユーザー数
地域別ユーザー数は以下の通りです。
- APAC地域(アジア太平洋地域・日本)‐ 2億2400万人
- EMEA地域(ヨーロッパ・中東・アフリカ)‐ 2億1100万人
- NAMER地域(アメリカ・カナダ・中南米)‐ 2億400万人
- LATAM地域(ラテンアメリカ・カリブ海地域)‐ 1億2400万人
- EMEA地域(中東・北アフリカ)‐ 4300万人
4.ユーザー数が最も伸びている国は、「インド」
近年、LinkedInのユーザー数がすごい勢いで増加しているのが、「インド」です。アメリカは最もユーザー数が多い国ではありますが、増加率でみるとインドがダントツのトップでした。
これは2021年12月に「ヒンディー語」が対応可能になったためとみられており、今後もこの地域のユーザー数は増加すると見込まれいます。
5.目標獲得ユーザーは全世界の労働人口「30億人」
LinkedIn CEOであるジェフ・ウェイナー氏はWiredのインタビューにて、LinkedInを全世界の労働人口30億人を結ぶプラットフォームへとグロースハックする構想を語っています。
世界中の推定7000万社の全ての求人情報を結び、最終的には「世界経済をデジタルで地図化する」ことを目標にしているそうです。
6.男女比率は、男性が57%、女性が43%
この比率は、Facebookユーザー比率とほぼ同じ割合です。(Facebookは男性56.8%、女性43.2% 2021年時点)
7.メインユーザーの年齢層は「ミレニアル世代」
LinkedInユーザーが最も多い年齢層は24~35歳のミレニアル世代の男性、次いでミレニアル世代の女性の利用がダントツでした。その次に多い年齢層は、18~24歳のZ世代の男性。次に35~54歳の男性が多く利用しています。(We are Social/Hootsuiteより)
8.「スマホ」からのアクセスは少ない
モバイル化は進むもののスマホからのアクセスは依然として低く「57%」程です。98.8%のアクセスがモバイル経由のFacebookと比較すると、いまだに多くのユーザーがデスクトップからLinkedInにアクセスしていることがわかります。
しかし、スマホ経由のアクセスは増加傾向にあるため、対策は必要不可欠になってくることを忘れてはいけません。
9.世界の億万長者の「37%」がLinkedInを利用
Spectrem Groupのレポートによると、純資産100万ドルから500万ドルの世帯を対象とした資産セグメンテーション調査によると、億万長者の約4割が「LinkedInを利用している」と回答しています。これはFacebookに次に多い数字であり、Twitterの3倍の数字です。(3位はYouTubeでした)
10.Fortune 500の企業が「最も利用するSNS、1位」
米国フォーチュン誌が定める全米の総収入上位500企業のランキングリスト「Fortune 500」にランキングされている企業の中で、LinkedInの利用率は「92%」と最も利用されているビジネスプラットフォームになりました。(Facebookと同率1位)
ちなみに、最も人気のないSNSは、YouTubeで利用率は30%という結果に。
11.LinkedInのユーザーの半数は「高所得」
Pew Research Centerの調査によると、LinkedInを利用しているユーザーの約半数である49%が年間75,000ドル(約865万円)の収入を得ています。次に比率が高い26%のユーザーは、年間50,000ドル~74,999ドルの層であり、LinkedInの利用ユーザーの高収入比率は、総じて高い割合であることを示しています。
これはLinkedInのユーザーのうち、9000万人が上級レベルの影響力のある人物や6300万人が企業の意思決定ポジションに就いていることにも関連しています。
LinkedIn「ビジネス」に関する統計
12.B2B企業の多くは「事前調査」にLinkedInを活用
B2B意思決定者の33%がLinkedInを利用して製品購入の「事前調査」を行っています。
これはYouTubeの50%やFacebookの48.5%と比較すると、相対的に低い数値になりますが、LinkedInユーザーの多くがビジネスの上での意思決定者であることを考慮すると、購入の可能性の高い貴重なユーザーです。
13.SNSから生まれるB2Bリードの80%は、LinkedIn経由
SNSから創出されるB2Bリードのうち、80%はLinkedInが担っています。Twitterは13%、Facebookは7%と他のプラットフォームに大きな差をつける形でLinkedInのB2Bマーケティングにおける相性の良さは実証されています。
14.コンバージョン率は他のSNSに比べて「約3倍」!
HubSpot社の調査によるとあらゆるSNSの中で、獲得したリードが最もコンバージョンに直結している媒体もLinkedInであることが明らかになっています。
LinkedInにおけるリードからコンバージョンに繋がる確率は、なんと「2.74%」
Facebookの0.77%、Twitterの0.69%に圧倒的な差をつけています。また、リード当たりのコストはGoogle AdWords よりもリードあたりのコストが28%が低くなっています。超優秀。
15.B2Bマーケターの38%が、LinkedInで「売り上げ」を生み出している
B2Bマーケターの38%がLinkedInで売り上げを生み出していると回答しています。Twitterと回答しているのが13%、Facebookと回答しているのが10%、YouTubeが7%という数字を見ても、LinkedInは他のSNS媒体を大きく引き離しているのがわかります。
<ソース:Wpromote>
16.コンテンツマーケ ・B2Bの「相性が抜群」
LinkedInによると、コンテンツマーケティングを実施するB2B企業の97%(!)が、「LinkedInを利用している」と回答しています。拡散力が高くコンテンツ配信に人気のあるTwitterが89%、Facebookが77%が続いています。LinkedInの圧倒的人気が伺えますね。
17.最もシェアされるコンテンツタイプは「動画」
LinkedInでエンゲージメント率が高まるコンテンツ形式が「動画」です。他のコンテンツ形式と比べて、なんと「20倍以上」共有されています。特に多忙な経営者層やエグゼクティブ層は、動画を視聴する傾向にあるようです。
18.「How to」系コンテンツはやっぱり、強い!
動画が最も共有されるコンテンツ形式であるのに対し、コンテンツの中身はやっぱり「How to(ハウツー)」系の投稿が最もエンゲージメント率が高くなります。
「〇〇する方法をご存じですか?」と記事が目に留まったユーザーに呼びかけ、その具体的な方法を簡潔かつ分かりやすく解説するコンテンツが人気です。
19.タイトルは「40~49文字」がベスト
OkDorkによると、タイトルは40~49文字、見出しは5つ、テキスト量は2000文字前後、画像は8枚以上の条件を満たしているとエンゲージメント率がより優れたパフォーマンスになることが分かっています。
20.毎週投稿する企業はエンゲージメント率、なんと「2倍」
こちらのブログでもご紹介していますが、爆発的にユーザー数や企業アカウントを増やしているLinkedInですが、実は積極的かつ、定期的にLinkedInを運用している企業はまだ少ないのが現状です。
LinkedInに毎週定期的に投稿すると、エンゲージメント率はなんと「2倍」も高くなるそうです。㊙
21.B2Bマーケターの96%は他のSNSと組みわせた施策を検討
96%のB2BマーケターがLinkedInを自社のデジタルマーケティング戦略における中心軸に置いて他のSNSと組み合わせた施策を検討していると回答しています。(LinkedIn)
B2Bの分野におけるデジタルマーケティング戦略を立てる上でLinkedInが欠かせないプラットフォームであること、他のSNSとの相乗効果が見込めるチャネルとして認識されています。
LinkedIn「広告」に関する統計データ
22.世界の「13%の成人」にリーチ可能
SNS広告においてこのリーチ規模は、特別際立ったものではありません。しかし、前述したように経営者や決裁者・富裕層などのアクティブユーザー率が非常に高いLinkedInは、広告配信に利用できるビジネス関連情報がデータベースに蓄積されており、的確なターゲットに正確にアプローチすることが可能となります。
海外ユーザーに対してオンライン上で商品やブランドを宣伝するための非常にポテンシャルの高いB2B向けのプラットフォームと言えるのではないでしょうか?
23.B2Bマーケターの71%は、広告戦略にLinkedInを活用
広告戦略においてもLinkedInは欠かせない媒体の1つになりつつあります。
かつて、SNS広告と言えば第一選択肢が「Facebook広告」でした。しかし、現在は71%のマーケターがLinkedIn広告を必要な広告として回答しており、Facebook広告の51%を上回っています。
<ソース:Wpromote>
24.LinkedIn「ディスプレイ広告」が急成長!
米国におけるディスプレイ広告のうち32.2%がLinkedIn広告が占めると言われており、米国B2B市場において、FacebookやTwitterよりも、「LinkedIn」が活発に利用されていることがわかりました。
また、2022年を区切りとして2023年以降は「検索広告よりもディスプレイ広告への投資額が増加する」と見込まれており、広告種別においても大きな転換期を迎えそうです。今後ますますLinkedIn広告のマーケティングにおける重要性が増すとみられています。
さいごに
LinkedInはB2B海外マーケティングにおいて、欠かせないプラットフォームと言っても過言ではありません。ターゲットとするオーディエンスへの無駄のないアプローチを可能とし、幹部マーケターの91%が、「LinkedInが質の高いコンテンツを見つける最高の場所だと」評価しています。自社の商品やサービスについて発信するマーケティングプラットフォームとして、この理想的な場を使わないという選択肢はありません。
LinkedInアカウントの運用やLinkedIn広告の配信など、ぜひ新たな海外デジタルマーケティングの手段として「LinkedIn」を取り入れてみませんか?LinkedInを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがございましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。