韓国名刺管理アプリ「Remember」とは?
~400万人の韓国ビジネスパーソンにアプローチ~
韓国向けのデジタル施策を検討する場合、NAVER(ネイバー)やカカオトークは、どちらも多くの韓国人が利用しているデジタルツールです。
NAVERは、1999年に誕生して以来、多くの韓国人に利用されている検索エンジンです。カカオトークは、韓国で多くの人が利用するソーシャルメディアの1つで、日本の「LINE」と同様に韓国では日常的に利用するアプリです。NAVERやカカオトークはユーザー数も多く、韓国向けデジタル施策を検討する際に必ず候補にあがるデジタル媒体です。
一方、韓国市場に進出する”BtoB企業”にとって、親和性の高いデジタル媒体の1つが、韓国のビジネス向け名刺管理アプリ「Remember」です。
Rememberは、韓国で400万人以上のビジネスパーソンが利用している「名刺管理サービス」です。企業内での昇進や離職などに伴い、常に最新の情報に更新されるため、最新のデータをマーケティングに活用することが可能なため、優れたターゲティング機能を保持し、BtoB企業に相性が良いと言われています。
この記事では、BtoB企業にとって親和性の高いデジタル媒体「Remember」の概要やメリット、Rememberで活用できるデジタル広告の種類などについて詳しくご紹介していきます。
目次
韓国名刺アプリ「Remember」とは?
Rememberは「ドラマ&カンパニー社」が手がける韓国で人気の「名刺管理アプリ」です。名刺を写真で撮影するだけで、企業名や電話番号、メールアドレスなどの情報を自動的にテキスト情報として取り込み、名刺情報を簡単に整理・検索・管理することが可能なため、韓国のビジネスパーソンが使用する必須のアプリの1つです。
2023年、韓国におけるRememberのユーザー数は400万人を突破し、3億枚以上の名刺データが管理されています。
創業当初は名刺管理アプリとしてスタートしたRememberですが、現在ではビジネスコンテンツの配信やキャリア転職人材検索サービス、コミュニティ内での情報交換など、ビジネスに関するさまざまなサービスを展開しており、最終的にはビジネスシーンにおけるあらゆる課題解決が可能な「ビジネスポータル」になることを目標に掲げています。
韓国発の名刺管理アプリですが日本でもサービスを展開しており、日本市場での加入者が100万人・名刺データは1億枚を突破するなど、日本でも着実にユーザーを集めています。今後は日本だけでなく、東南アジアをはじめとする海外にも事業を展開する計画です。
BtoB企業がマーケティングに活用するメリット
400万人の韓国ビジネスパーソンが利用するRememberへは、デジタル広告を出稿することが可能です。デジタル広告媒体としては、利用者のビジネスプロフィールをターティングできるため、LinkedInと同様にBtoB企業の製品・サービスのマーケティングに有効な媒体の一つです。では、Rememberをマーケティングに活用する具体的なメリットをご紹介します。
利用ユーザーの多くがビジネス上の「意思決定者」
Rememberはユーザーの60%以上が「代表・役員・部長クラス」と、企業の意思決定者が積極的に活用するアプリであることがわかっています。加えて、役職が高い人ほど、積極的に広告に反応することも判明しており、Rememberを上手く活用することで、効率よく多くの購入決定者に商品やサービスをアピールすることができるうえ、顧客との関係構築の機会を得られる媒体と言えるでしょう。
Rememberを活用している人の企業内での役職の割合は次の通りです。
「30・40・50代の男性ビジネスマン」を狙える
Rememberユーザーの年齢別割合は30代が31%、40代が37%、50代以上が22%となっています。さらに、性別の割合も男性ユーザーが86%、女性ユーザーが14%の割合です。
韓国で最も人気の高いSNSの1つ、カカオトークの男女比は男性49.9%、女性50.1%、ビジネス向けSNSであるLinkedInの男女比も男性50.5%、女性49.5%であることを考慮すると、Rememberは「30代以上の男性ビジネスマン」を自然にターゲティングできる媒体と言えるではないでしょうか。
BtoB向けに最適なターゲティングの設定が可能
Rememberでは、ユーザーごとに所属企業の業種、規模、部署、役職、住所など多くのビジネス情報が蓄積されています。Rememberへの広告配信では、このデータを活用したターゲティングを利用できるため、BtoB企業にとって無駄のない的確なターゲティングを実現します。
Rememberでは、次のようなセグメントでターゲティングを行うことができます。
購買力の高いユーザーが集約
Rememberのユーザーには、高い購買力と収入を持つ専門職のユーザーが10万人以上存在しています。
- 会計士
- 弁護士
- 医師
- 弁理士
- 薬剤師
- 漢方医
- 歯科医
Remember広告の種類とは?
Rememberで表示するバナー広告には、いくつかの種類があります。ここではそれぞれのバナー広告の種類について紹介します。
ポップアップバナー
ポップアップバナーは、Rememberを起動した際に表示される画面に掲載される広告です。注目度の高いサービスや商品、インプレッション数の確保に効果的な配信面です。契約した日は独占的に表示されるため、約20万件の表示が可能です。ターゲティングでの絞り込みは選択できず、すべてのユーザーに表示されます。
メインバナー
メインバナーは、Rememberの複数の画面に表示されるバナー広告です。名刺リストメイン画面、名刺情報詳細画面、名刺検索詳細画面、コミュニティ詳細画面など1つのクリエイティブで複数画面に表示されるため、認知拡大が期待できます。すべてのユーザーに対して表示できたり、ターゲティングを設定したり、その両方が可能です。
アプリ終了バナー
アプリ終了バナーは、Rememberを終了する際に全画面に表示される広告です。注目度の高いサービスや商品に相性が良く、コンバージョン率の高い広告です。全てのユーザーへの表示と、ターゲティングで絞り込んだユーザーへの表示の両方が選択可能です。
スクエアバナー
スクエアバナーは、名刺撮影後の画面に表示されるバナー広告です。複数の画面に表示されることで、認知拡大の効果が期待できる配信面です。広告は全てのユーザーへの表示と、ターゲティングで絞り込んだユーザーへの表示が選択可能です。
通知Native
通知Nativeは、人脈関連の通知や投稿が行われる画面に掲載される広告です。コンバージョン率が高く、リードの獲得が期待できます。全てのユーザーを対象にする場合と、ターゲティングで絞り込んだユーザーを対象にする場合が選択可能です。
メール広告
メール広告は、Rememberから各ユーザーの受信トレイに通知されるメール広告です。配信した後でも受信トレイに保存されるため、ユーザーが目にする機会が多く、プッシュ型施策として、認知拡大やCV施策に効果的な方法です。この広告はターゲティングで絞り込んだユーザーのみが選択可能です。
さいごに
今回は韓国の名刺管理アプリであるRememberの概要や活用するメリット、広告の種類などについて紹介しました。Rememberは韓国内で多くの人に利用されており、ユーザー数は400万人を超えています。また購買力の高いプレミアムカスタマーが多く利用している点も特徴です。そのためBtoB企業にとってターゲットを絞った韓国向けマーケティング施策の1つとして利用価値が高いと言えるではないでしょうか。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。