あなたは知ってる?
日本人があまり知らない「オーストラリアの人気ニュースメディア7選」
インターネットネットやスマートフォンが広く普及する現代では、日常生活でニュースの情報を得る方法が多様化してきました。20年も前であれば、出勤前にテレビやラジオのニュース番組を視聴したり、多くの人々が新聞を購読し自宅で読んでから出勤していました。しかし今では誰もが外にいながらにして様々な情報を得ることができるようになり、それに伴いメディア広告への接触の仕方も大きく変化してきています。
そしてFacebookやツイッターなどのSNSで発信される膨大な量の情報が飛び交っていますが、誰でも情報を発信できるようになったことで、一言で「ニュース」といっても、情報の質もまた千差万別です。多くの人々は、本当に信頼できる情報源を求めて、ニュースサイトを訪れます。
この記事では、人口約2500万人、世界第5位の国土を持ち南半球最大の経済大国として知られるオーストラリアでよく利用されているニュース系メディアサイトの特徴を、利用者の年代「Pre-boomer(~1945年生まれ)」「Baby boomer(1946年~1960年生まれ)」「Gen-X(1961年~1975年生まれ)」「Gen-Y(1976年~1990年生まれ)」「Gen-Z(1991年~2005年生まれ)」も踏まえてご紹介していきます。
幅広い世代に人気があるニュースメディア
News.com.au
source: https://www.news.com.au/
オーストラリアのトップニュースサイトの1つである「News.com.au」は、月間1500万以上のアクセスを誇る人気サイトです。このメディアサイトは、エンターテイメント、旅行、ライフスタイル、スポーツ、ビジネス、テクノロジー、お金、不動産、国益に関するニュースなど、幅広いカテゴリーのニュースを配信しています。
年代別に見ると、Pre-boomer、Gen-X、Gen-Yのカテゴリーで1位、Baby boomerで3位、Gen-Zでも4位といずれも高い順位を獲得しています。また、サイトを訪れる人たちの男女比において、男性が780万アクセス、女性が790万アクセスと、わずかではあるものの女性のアクセスが男性を上回っているのも特徴です。まさに老若男女に利用されているニュースメディアといえるでしょう。
SMH
source: https://www.smh.com.au/
オーストラリアのトップニュースプロバイダーであり「信頼できる質の高いジャーナリズム」を提供していることで人気の「SMH(Sydney Morning Herald)」。187年間続くSMHは、オーストラリア国内のニュースはもちろん、世界中で起こる様々なニュースを、独自の視点で正確に伝えます。
Pre-boomerからGen-Zまで、全ての年代のアクセスランキングで3位以内に入っている唯一のニュースメディアで、News.com.auとは逆に、男性からのアクセスが多いことも特徴といえます。
ABC News
source: https://www.abc.net.au/news/
オーストラリアの独立公共放送局の1つである「ABC News」は、世界のニュースや時事問題を始め、ドラマ、コメディ、子供向けコンテンツなどを提供するオーストラリアの有力なプロバイダーとして認識されています。ニュースサイトでは、科学、芸術、教育、農村問題などの重要なトピックに関する質の高いニュースを配信しています。
ABC Newsのコンテンツとサービスは、ラジオ、テレビ、オンライン、モバイルでオーストラリア全域に配信され、視聴者は好きな時に好きな媒体で自由に利用ができます。
世代別に見てみると、Pre-boomerとBaby boomerで2位、Gen-XとGen-Yで3位にランクインしており、30代以上を中心に人気のあるサイトとなっています。
若い世代に影響力の大きいニュースメディア
Daily Mail
source: https://www.dailymail.co.uk/auhome/index.html
最も若い年代層となるGen-Zの人々が圧倒的に訪れているニュースサイトが、世界中で人気のある英国のニュース・プロバイダー「Daily Mail」です。Daily Mailは、世界の英字紙としては圧倒的な人気を誇り、世界最大規模の新聞のひとつとして知られています。全世界で2億3000万人が視聴するDaily Mailのオーストラリア版となる「Daily Mail Australia」の扱う内容は幅広く、世界のニュース、国内ニュース、芸能ニュース、エンターテインメント、スポーツなどのニュースを独自の切り口で提供するだけでなく、ファッション、美容、健康、技術、旅行のトレンドなども知ることができます。その幅広いコンテンツが、若い世代の心をつかみ、Gen-Zで1位の支持を獲得しています。
Buzzfeed
source: https://www.buzzfeed.com/
Gen-Zの人々にとって、先に紹介したDaily Mailと双璧をなすニュースメディアとして君臨するのが米国発の「BuzzFeed」です。2006年に設立され、ニューヨークに拠点を置くBuzzFeedは、もともとはエンターテイメントコンテンツを提供していました。しかし2011年にPolitico社からベン・スミス氏を編集長として採用し、政治・DIY・動物・ビジネスなど、よりシリアスなジャーナリズムやルポルタージュへと幅を広げていきました。現在では、ニュース・エンターテイメント・動画・動物・ビジネスなど、コンテンツが分類され、28のセクションが設けられています。
BuzzFeedは、人を笑顔にし、人と人をつなげるコンテンツの提供に重きを置いており、侮辱や中傷のようなオンライン・ハラスメントから人々を守るために定期的に問題提起を行っています。また、ニュースの信頼性を高めるために、信頼できるメディアの利用や執筆者が誰なのか分かるように匿名性を薄めることなどを挙げています。
40代以上の世代に影響力のあるニュースメディア
MSN
source: https://www.msn.com/en-au
1995年のWindows 95の発売と共にサービスを開始した「MSN」は、当初はいわゆるパソコン通信サービスとして提供されていましたが、後にポータルサイトのサービスも開始しています。
40代以上となるPre-boomer、Baby boomer、Gen-Xの3世代で5位以内にランクインするMSNは、包括的で広範囲なコンテンツを提供するサイトとして、中高年に最も影響力のあるメディアの一つです。MSNの提要する情報は、ニュース、スポーツ、財務、飲食、天気、エンターテイメント、ビデオ、健康、フィットネス、旅行、ライフスタイルなど多岐に渡っています。
9News.com.au
source: https://www.9news.com.au/
オーストラリアNine Networkの全国ニュースサービスである「9News」は、2000年代半ばまで、オーストラリアで最も高い評価を受けていたニュースサービスでした。オンライン上では、掲示板の設置やライブストリーミングによる生放送、モバイル端末対応アプリの開発など、常に視聴者と広告主のニーズを満たすために新たなサービスの創造に注力し、進化してきました。
現在ではPre-boomer世代で5位、Baby boomer世代で9位にランクしており、長年同社のニュースに親しんできた世代に多く利用されています。
まとめ
オーストラリアでは上記でご紹介した以外にも多くのニュースメディアが存在し、しのぎを削っています。ウェブサイトによって、世代を超えて幅広くアピールしているサイトもあれば、コンテンツの内容をポップなものにまで広げ、特定の年齢層をメインターゲットにしているものもあります。人々は、日々多くの情報を発信するニュースメディアに、習慣的に訪れる傾向があり、実際の視聴者の世代別の傾向を理解しておくだけで、メディア広告の戦略も変わってくるといえるでしょう。
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吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。