漫画翻訳サービス 8選
~日本の漫画を世界に発信しよう~
出版調査機関である(公社)全国出版協会・出版科学研究所によると、2023年のコミック市場は、紙媒体とデンタル媒体を合わせて、前年比2.5%増の6,937億円に達しました。
紙媒体(単行本やコミック誌)の販売金額は8.0%減に対し、デジタル媒体(電子コミックなど)が7.8%増となり、6年連続のプラス成長の市場となっています。コロナ騒動のあった2020年、2021年は巣ごもり需要の影響もあり紙媒体は、大きく伸びていましたが2022年からは低迷している一方で、デジタル媒体は依然として好調に推移していす。
現在、日本の漫画は世界で非常に人気があります。アジア7か国の人々に「今後見たい日本のコンテンツ」を聞いた調査では、タイでは漫画がナンバー1、インドやベトナムでも漫画が堂々のナンバー2選ばれています。
世界には日本の漫画を読みたくてたまらない人々がたくさんいます。漫画のデジタル化×グローバル化を進めることで、新たな顧客を獲得し、売上増が期待できる大きな市場となっています。
しかし漫画のグローバル化、つまり「漫画翻訳」は、莫大な費用がかかると考え諦めてしまっている出版社や漫画家が多いのではないでしょうか?そこで本記事では、漫画市場における最新のデジタル漫画市場の推移と漫画翻訳をサポートしてくれるおすすめ企業10選を紹介します。
最新日本のデジタル漫画販売額推移
戦後の日本の娯楽の一つとして、1950年代から漫画市場は大きく成長しました。1990年代以降ゲームやオンラインコンテンツの登場により、紙媒体の衰退が顕著に表れました。しかし、2010年代のスマホやタブレット端末の普及に伴い漫画のデジタル化が進められ、漫画アプリなどが登場。再び市場が盛り上がりを見せています。
漫画翻訳をサポートしてくれる企業・サービス8選
マンガ翻訳をサポートしてくれるおすすめ企業10選を抽出し、その特徴を一覧にまとめました。
株式会社アクティブゲーミングメディア
・漫画ファンによる翻訳でよりリアルな世界を再現
・ローカライズを念頭においたDTPで読者の興味を引き出す
・大手漫画・ゲーム会社の翻訳を担当している信頼性の高い会社
・大きな案件にも対応できるよう経験豊富なスタッフが多数在籍
漫画翻訳、DTP組込
要問い合わせ
英語 ほか
株式会社アクティブゲーミングメディアは、ゲームやアニメ、アプリ、カスタマーサポートなどの翻訳およびWebマーケティングを扱う企業で、漫画翻訳にも定評があります。過去にはスクウェア・エニックスのゲームの世界発信のサポートをするなど、大きな案件を手がけてきたことで知られており、大量の翻訳案件であっても対応可能です。
無限クリエイションズ合同会社
・世界の主要言語42か国語に対応(日本語からの翻訳は17か国語に対応)
・4万話以上の漫画翻訳を手がけた膨大な実績
・世界最大級の漫画コミュニティを運営
・愛情を込めた翻訳(ローカライズ)が社内モットー
漫画翻訳
要問い合わせ
世界の主要言語42か国語(日本語からの翻訳は17か国語に対応)
漫画を心から愛するアメリカ人のマシューズ・テイラー社長が経営する、日本に拠点を置く翻訳会社です。アニメ・アプリ・ゲーム・カスタマーサポートなど、各種翻訳を担当していますが、その中でも漫画翻訳には特に力を入れています。無限クリエイションズ合同会社のモットーは、愛情を込めた翻訳(ローカライズ)で、漫画好きの翻訳家がより「生きた」表現になるように丁寧かつダイナミックに翻訳を行います。漫画翻訳の実績は4万話を超えるといわれており、日本の代表的な漫画翻訳会社の1つです。
漫画世界翻訳
・圧倒的な低価格
・カラーリングやデジタル化などの周辺業務にも対応
・各国の漫画専門のオタク翻訳家が、キャラクターの特徴を最大限に活かしつつ翻訳
・シンプルで明瞭な料金プランとサービス内容
・妥協しない細部までこだわった植字
漫画翻訳、植字、デジタル漫画の縦読み化、カラー処理、モザイク処理 等
基本パッケージ(翻訳、チェック/校正クリーニング/描き文字処理、植字)
1ページ(日本語⇒英語)635円~
※その他サービス ウェブサイトに各料金プランの記載あり
英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、韓国語、中国語、ロシア語
アラビア語、東南アジア言語など10言語以上
他社と比較し圧倒的な低価格で漫画翻訳を請け負っているのが、この「漫画世界翻訳」です。漫画翻訳&植字を含んだパッケージ価格が1ページあたり635円~というのは、これまでの漫画翻訳の価格の常識外の価格でしょう。またウェブサイトを見る限りでは、植字にも非常にこだわっているようです。費用を抑えてもクオリティは妥協していないようで、今後漫画を世界に発信したい企業にとっては、注目のサービスかもしれません。
DICO株式会社
・ゲーム翻訳を得意とするため、キャラクターの自然な言い回しに定評あり
・新しい取組を始めようとしている企業を全力サポートし、例外の案件をも受け付ける優れた対応力
・制作からマーケティングまでを一貫したサポート可能
漫画翻訳
要相談 日本語⇒英語(400文字) 8,000円~
13言語 その他の言語は要問合せ
「DICO株式会社」はゲーム翻訳を中心に取り扱っていることから、キャラクターの個性やゲームの世界観を大切にしながら翻訳することに精通しており、漫画翻訳においても非常に高い評価を獲得しています。また新しい取組を考えている企業とのコラボレーションに積極的で、共によりよい作品を作り上げることを大切にしています。簡易見積シミュレーションのページにて見積出せる点も高評価です。
BPS 株式会社
・10年以上の漫画翻訳実績があり、漫画専門の翻訳家が在籍
・多くの翻訳者が在籍しており、得意分野を活かしたジャンルの漫画翻訳を遂行
・高いクオリティとともに、低価格を実現
・漫画の翻訳や電子化だけでなく、海外販売のサポートまで手がける
漫画翻訳、写植、完成製品のプロモーションサポート
・漫画翻訳+写植 1ページあたり1,000円
・漫画翻訳のみ/写植のみ 1ページあたり600円
英語 ほか ※英語以外の言語を依頼する際は、問い合わせ時に要相談
10年以上の実績を持ち、様々なタイプの翻訳に定評があるのが「BPS株式会社」です。
BPS株式会社では漫画翻訳を得意とする翻訳家を多く有しており、1作品につき1人の翻訳担当者・1人の写植担当者というシステムを取り入れることでクオリティのばらつきを防ぎ、質の高い製品を納品しています。値段も比較的安めに設定されていることから、質・値段ともにこだわりたい企業にとっては選択肢の1つになりそうです。
Animaru
・漫画翻訳に特化したスペシャリストが担当
・ネイティブの最終チェック込みの値段
・漫画好きな翻訳家たちによるナチュラルな翻訳
・現地人が読みやすいようにローカライズされた写植
漫画翻訳、写植
翻訳・写植 1ページ当たり 735〜900円
※翻訳のみ、写植のみも可 金額は応相談
英語、フィンランド語、フランス語、アラビア語 ほか
様々な翻訳サービスを手がけている「Animaru」ですが、その中でも特に得意なジャンルが漫画翻訳です。漫画翻訳に特化し、数々の経験を積んできたスペシャリストたちが担当します。質の高い漫画翻訳はもちろん、セリフのローカライズ、ネイティブチェックなどを含んでいるにも関わらず、非常にお手頃な価格設定。また写植にまでローカライズを意識するというこだわり具合に脱帽です。
桃助株式会社
・様々なジャンルの翻訳案件に対応しながらも、漫画翻訳を得意とする翻訳企業
・最低でも4人がチェックすることで、質の高い翻訳を実現
・様々な国のネイティブが在籍しているため、自然な表現での翻訳が可能
漫画翻訳、ローカライズ、写植
問い合わせページより個別対応
英語、スペイン語、中国語、韓国語、ベトナム語、フランス語、フィンランド語
日本に拠点を置きながらも、様々な国のネイティブが在籍している多国籍企業です。通訳と翻訳業を兼業しているスタッフが多いため、自然な表現での翻訳に仕上がります。ウェブサイトには毎月50冊超の漫画翻訳を行っていると記載されており、実績も十分。東京にオフィスを構えていることから、直接の交渉がしやすいところも魅力の1つです。
株式会社ビーコス 漫画翻訳
・20年以上の翻訳実績
・漫画翻訳に長けたネイティブスピーカーのチェック機能あり
・キャラクターの個性を活かした翻訳
・現地人が読みやすいようにセリフを徹底的にローカライズ
・1作品につき1人の写植担当者が担当することでハイクオリティを維持
漫画翻訳、写植 等
【翻訳料金】日本語⇒英語(400文字) 4,100円(ネイティブチェックは別途1,500円)※英語以外の言語にも対応可
【写植料金】単行本 見開き1ページ当たり 1000円~
複数言語に対応可能
「株式会社ビーコス」は20年以上もの間、漫画翻訳を担当してきた信頼性の高い企業です。これまで培ってきた経験を活かしたハイクオリティの漫画翻訳が期待できます。漫画翻訳だけでなく、写植も同時に依頼できますので、一度にすべてのことを完了させたいと考える企業におすすめです。
さいごに
本記事では、漫画のグローバル化、つまり漫画翻訳をサポートする企業について紹介してきました。昨今、様々な分野でグローバル化が進んでいますが、漫画についても今後グローバル化が急激に進むと考えられます。この流れに今乗ることができるかどうかが、10年後の企業の収益を大きく左右することになるでしょう。
漫画のグローバル化に限らず、貴社の企業の製品やサービスを世界に届けるサイト制作をご検討でしたら、ぜひ弊社までお気軽にお任せください。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。