「TikTok基本統計データ」
~マーケターが知るべき重要な指標を紹介~
「TikTok基本統計データ」
マーケターが知るべき、重要な指標
爆発的成長を見せたTikTokの影響はすさまじく、この成功の後を追おうと競合他社が次々とショートビデオに参入しました。現在は世界中の多くの企業がTikTok専用の担当者を置くほど、人気が高まっています。
2020年にはジャスティンビーバーがアカウントを作成し、新曲を動画に取り入れるなど、歌手の新曲を紹介するメディアプラットフォームとしても利用され始めています。
今回は、今後のマーケティング戦略において欠かせないSNSの1つとなるであろうTikTokについて、最新データをご紹介します。
TikTok統計データ
- ・現在39言語150ヶ国以上で展開されており、6番目に大きなソーシャルネットワークです。
- 月間アクティブユーザー数は8億人以上
- 時価総額は8兆円以上
- ダウンロード数 2020年4月時点で20億ダウンロードを突破(5か月前に15億ダウンロードを記録したばかりで、過去10年で最もダウンロードされたアプリの1つにランクインされました。)
- 2020年2月だけで1億1300万ダウンロードを記録しました。
GmailやYouTubeなどといったスマートフォンにプリインストールされているアプリと違い、ユーザーが自らダウンロードする必要がありつつもこの数字を叩きだしたTikTokは非常に驚異的です。
ユーザー統計データ
TikTokを運営するByteDanceが中国企業であることもあり、日本を含めアジア圏で非常に高い人気を集めています。
- TikTok が中国におけるデイリーアクティブユーザーは4億人(全体の約60%)
- 中国以外では、毎日4,100万人のアクティブユーザーがいます。
- 欧米圏でもTikTokの人気は高く、ジャスティン・ビーバーをなど著名人が活用しています。
- 影響力の高さから、TikTokの使用を禁止または制限している国もあります。
インドネシアでは2018年7月、コンテンツに性的・冒涜的なものがあるとしてTikTokの使用を一時禁止しました。またアメリカでは軍や沿岸警備隊が支給したモバイル端末でのTikTokを使うことを禁止し、さらに2020年には運輸保安庁の職員にもその範囲を拡大しました。これはTikTokが中国発のアプリであり、安全保障上のリスクが拭いきれないからと言われています。
年齢
TikTokユーザーは世界中で若者から人気を得ています。13~17歳のユーザーが27%を占めていますが、18歳~24歳は最大で42%を占めるという事もわかっています。
- 13〜17歳:27%
- 18〜24歳:42%
- 25〜34歳:16%
- 35〜44歳:8%
- 45〜54歳:3%
- 55歳以上:4%
性別
性別では、TikTokは60%が女性、40%が男性となっています。
リージョン別統計データ
インド
- 2019年TikTokのダウンロード数がトップ 3億2300万ダウンロードを記録しました。
- インドのスマホユーザーの3分の1がTikTokをダウンロードしたと言われています。
- 1億2千万人のアクティブユーザーがいると推定されています。(2019年6月)
- インドにおけるTikTokユーザーの90.5%は20代男性です。
インドはアジア諸国の中でもTikTokユーザーが非常に多い国です。
2019年10月TikTokはインド国内で独自の教育コンテンツプログラム「EduTok Program」の提供を開始しました。数か月で1000万本以上の教育ビデオが制作されており、このプログラムは理科や数学に限らずメンタルケアや自己啓発など、さまざま内容の動画を配信していることが特徴です。
しかし、インドでは2019年4月高等裁判所がインド政府に対しTikTokのダウンロード禁止を命じました。(すぐに命令は撤回されました。)
インドネシアやアメリカと同じような制限措置を一度は受けつつも「EduTok Program」の成功を収めたTikTokは、今後さらにインド国内で存在を示していくでしょう。
<Statista:Where TikTok Has Been Downloaded the Most>
※2020年6月30日インド政府はTikTokを含む中国系企業のアプリ59個を禁止すると発表しました。
ブラジル
2020年の2月にはブラジル国内でTikTokが970万ダウンロードを記録しました。(2019年の同月と比べると実に992.6%の増加)ダウンロードシェアは10.4%となり、3番目の成長率の高い市場となっています。
しかしながらブラジル国内ではKwauというアプリがすでに700万人のアクティブユーザーを抱えており、TikTokとの間でユーザーの取り合いが勃発しています。このKwauをサポートしているTencent社もまた、ByteDance社と同じ中国の企業です。中国やインドと並びブラジルもTikTokにとって大切な市場となっています。
アメリカ
- TikTokのユーザーは2020年、21.9%増加して現在4540万人となりました。今後もその数は増加して2021年までに5000万人を突破すると予測されています。
- 米国のソーシャルネットワークユーザーの21.6%、または5人に1人以上が、少なくとも月に1回TikTokを使用します。
- 男女比は63%が女性が使用しています。
<App:TikTok Overtaking the World>
2018年の9月にはTikTokのダウンロード数がFacebookやInstagramなどを抜いたアメリカは、欧米圏における一大市場といえるでしょう。なおアメリカでは高校の課外活動として、動画を制作・登校するTikTokクラブなども存在します。
まとめ
日本国内はもちろんのこと、TikTokはインドやアメリカなど世界各国で爆発的な広がりを見せています。TikTokを上手に活用すれば、海外に向けてのマーケティング戦略も成功を収められるでしょう。インターネットを通じて全世界が同時間に繋がれる現在において、SNSを制することが非常に重要となってきています。
吉田 真帆 マーケティング部 プランナー
コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。